金融庁トップ『多くの金融機関は存在価値がない!』 私たち自身でできる資産運用とは?

あなたの前に5406本のくじがある。

当たりはわずかに50本だ。

あなたはこの賭けに勝てるだろうか・・・・

私がこの記事で伝えたいことはたった一つだ。

投資信託で資産運用をすることは全くおすすめできない!!

 

もし、あなたがこの警告を無視し、切り刻み、ごみ箱に捨てるなら・・・

あなたの長年の努力の成果は、気づかないうちに銀行に吸い取られ続けるだろう。

 

もし、あなたがこの注意を鼻で笑い、流してしまうのなら・・・

あなたは、証券会社に『わざわざお金を貢いでくれるおいしい客』と陰で笑われるだろう。

 

もし、あなたがここで言う投資信託の危険性について調べないなら・・

あなたは、窓口で苦情を申し立てるが、売り手の完璧な言い訳であしらわれ、手元に残るのは損失まみれの資産だけになるだろう。

 

そうならないために、投資信託業界で起こっていることを勉強してほしい。

 

相場は上がるのに、なぜか損する投資信託

私の目の前にある一人の男性が座っていた。

私に金融商品について相談する人たちの中の一人だ。

私より一回りは年齢が上で、きちんとスーツを着込み、上場会社の部長といってもいいような雰囲気だ。

賢そうで、およそ詐欺的な手法にかかるような人物には見えない。

彼は言った。

『どうして私の投資信託は買ったときよりマイナスになるんだ!』

さっそく彼の投資信託を見せてもらう。

本来の価値より低い株価の企業に投資し、値上がり益を狙う、一般的な日本株ファンドだ。

バリュー投資などとも呼ばれるファンドだ。

原則として、投資商品がプラスになるかマイナスになるかなど、サイコロで奇数か偶数のどちらが出るかを議論するようなものだ。

しかし、運がいいことに彼が投資信託を保有している間、日経平均は約12%上昇している。

日経平均が上昇する中、彼の投資信託で保有する株だけ下落したわけではない。

銘柄により差異はあるものの、総じて上昇し、相場環境に恵まれていたのだ。

これでは、投資信託もプラスの成績でなければならないし、損失を被った彼の怒りは至極まっとうだ。

ではなぜ、相場の好調にもかかわらず、彼の投資信託は買ったときからマイナスになるのだろうか。

その理由は販売手数料と信託報酬にある。

彼の買った投資信託は購入時に投資金額の3%の手数料。

そして、投資残高に対して、毎年1.6%の信託報酬がかかっている。

100万円の投資信託を買えば、購入時に3万円抜かれる。

相場変動がなかったとしても、『毎年』おおむね1.5万円~1.6万円ずつ抜かれることも忘れてはいけない。

彼の投資信託は、相場上昇にもかかわらず、手数料と信託報酬でマイナスになっていたのだ。

手数料と信託報酬の存在でマイナスになっていることを説明すると彼は憤慨した。

『そんなに高額な手数料を・・・・どうしてだ!!』

私は手数料と信託報酬はなんのために取られているのか説明した。

それらがどれほど人を小馬鹿にし、ふざけたものであるかも説明した。

結果・・・・・

彼は宣言した・・・2度と投資信託などに手をださないと・・・

『投資信託の信託報酬と販売手数料がどれほどふざけたものなのか』は以下の記事を参考にしてほしい。

あなたは資産運用会社のギャンブラーに給料を払うのが好きですか?

投資信託を銀行窓口で買うあなたを、銀行はこう思っている!

あなたが儲かるかどうかなどは銀行にとってはどうでもいいことだ!

行政からも警告を受ける金融機関っていったい・・・

今の例のような事例は、ほんの氷山の一角だ。

手数料や信託報酬にまつわるトラブルは本当に多い。

これは私の経験や一般の評判だけの話ではない。

金融機関のお上、金融庁長官が投資信託・・ひいては金融機関の存在意義までをも疑問視するレベルの話だ。

資産運用業界の専門家が集まる、日本証券アナリスト協会主催の講演で金融庁長官はこう述べた。

『積立NISAの対象となりうる投信(販売手数料ゼロで、信託報酬が十分低い積立に適した投信)は、インデックス投信とアクティブ型投信あわせて約50本と、公募株式投信5406本の1%以下となりました。』

『なぜ長年にわたり、このような”顧客本位”と言えない商品が作られ、売られてきたのでしょうか?』

『我が国において一般的に行われている投信の組成・販売の仕組みは顧客の資産形成にいかなる効果があったのでしょうか?』

『顧客の資産を増やすことができないビジネスは、そもそも社会的に続ける価値があるものですか?』

一部引用:金融庁ホームページ、講演等、日本の資産運用業界への期待
http://www.fsa.go.jp/common/conference/danwa/20170407/01.pdf

このように資産運用業界人たちの前ですさまじい勢いで批判したのだ。

わかりやすく言うと・・・

金融庁が考える消費者の資産運用に適した投信は5406本中50本しかない。

残りの投資信託は金融機関が設けるのために作られたものだ。

そんなものばっかり作っている金融機関に存在意義などない!

金融庁がほとんどの投資信託は顧客の役に立たないと主張したのだ。

これはクレーム好きな人や、金融商品被害者の会のような人々の主張ではない。

事なかれ主義では世界的に定評がある、日本の行政の主張なのだ。

投資信託を検討している人は、講演の全文をぜひ読んでほしい。

高齢者に複雑な投資信託を売りつけるなどというとんでもない(残念ながらありふれた)エピソードもある。

投資信託を買わないことが資産運用の第1歩

ここまで読んだ資産運用に熱心なあなたは、日本の金融機関や投資信託は私たちにいかに損害を与えているか痛感しただろう。

金融機関が私たちの役に立たない会社だと、消費者だけでなく行政にも思われていることを理解しただろう。

もし、あなたが投資信託は最適な資産運用手段だと考えているなら、以下の問いかけを自分にしてほしい。

5406分の50の投資信託の当たりを調べられるのか。

信託報酬が『(自称)専門家による運用(笑)』に見合った価値なのか。

もっとコストのかからない運用手段はないのか。

自然と投資信託を買おうなどという気持ちはなくなるはずだ。

次に、あなたの大切な資産を赤の他人に任せることがどれだけ危険かよく考えてほしい。

あなたは苦労したはずだ。

100万円、500万円、1000万円を貯めるために何年、何十年と・・・

あなたは耐えたはずだ。

お金を貯めるため、上司の理不尽な指示、取引先の無理難題、会社のくだらない人間関係に・・・

あなたは努力したはずだ。

仕事のための資格試験を勉強し、仕事が終わっても家事をこなし、育児も常に不安の中で・・・

あなたが預ける先はそんなあなたの大切なお金を託すのにふさわしいのだろうか?

あなたの長い戦いの成果を一瞬で半分にされたらあなたは納得できるのだろうか?

半分にされた結果、運用者から『あなたの自己責任です』と言われたら?

そのくせ運用者は何のリスクも負ってなかったらどうか?

もうここで私たちは気づかなければならない!

無責任な他人に、私たちの大切なお金を任せることの危険性を!

金融機関や運用会社は私たちのお金を増やしてくれるのではなく、私たちのお金をかすめ取るだけで利益を出している会社なのだ。

投資信託を作る会社はあなたが儲けることに関心はなく、自分が儲けることしか興味がない。

結局、私たちが儲けるためにできることは一つしかない。

今までやってきたように、苦労し、耐えて、努力するしかない。

私たちはすでに理解している。

自分で努力しない限り、お金は貯まらないことを!

資産運用でお金を増やすためには、私たち自身の力で投資を勉強し、実行する必要がある。

自分で学べば、資産運用を行わなかったとしても、もう金融機関に搾取されることはなくなる。

『銀行のおすすめ投資信託』などというものに惑わされることなく、私たち自身が自分のお金を決定できるようになるのだ。

あなたが自分の力で資産運用を実行できるよう、無駄な投資信託を買わなくても済むよう、努力して学んでいこう!

今まで努力してきたあなたならきっとできる!

Yes! We can!