生命保険の『被保険者』とは何か

生命保険の契約名義関係で最も直観的にわかりにくい言葉。

それが『被保険者』という用語だ。『指定代理請求人』よりはマシか?

生命保険における被保険者とはとても難しく言えば、生命保険契約における保険の対象となっている特定の人だ。

何?何を言っているかわからん?

ああ・・私もわからん・・・

要するに、保険金が保険会社から支払われるきっかけになる人だ。被保険者が亡くなったり病気で入院・手術をしたことにより保険金・給付金が支払われる。保険契約で保険金が支払われるための条件を『支払事由』というが、この『支払事由』の項目にはいちいち『被保険者が亡くなった場合に・・・』『被保険者がした場合に・・・』『被保険者が所定の手術をした場合に・・・』『被保険者が巨人ファンだった場合には非難されても仕方ない』などと保険契約の約款には書いてある。
最後は違う?私が保険会社の社長だったら約款に絶対入れるぞ。金融庁の認可が下りないか?

『被保険者』という用語が世の中の生活にどのように関わっているか、以下の世の奥様方が心の中で思っているかもしれないことを事例に考えてみよう。以下の事例を読めば(少なくとも世の奥様方は)『被保険者』が大事なことだと分かるはずだ。

世の中のある悪い奥様が『うちの旦那早く○なないかしら。そうすれば保険金がたんまりもらえるのに・・・』と言っているかもしれない。その悪い奥様がたんまり保険金をもらうためには、最低限、彼女の旦那が『被保険者』になっていなければならない。実は悪い奥様家で入っている保険は『旦那が被保険者になっている生命保険はありませんでした』となると、悪い奥様は旦那が亡くなっても保険金をたんまりもらえないのだ。

被保険者を変更すればよくね?

いやいや、生命保険契約の名義関係で被保険者だけは唯一変更ができない。

生命保険は被保険者の年齢・性別で保険料が分かれているので、もし被保険者を変更できるとなると、変更するたびに保険料が変わったり健康状態の診査をしなければならないだろう。それはもはや新規契約と変わらない。

他にも『被保険者』という名義関係には以下のようなところで問題になったりするので、目を通しておくとよいかもしれない。

『生命保険に加入するときは被保険者の同意をとらなきゃいけないよ?』