女性の場合いくらの生命保険に入ればいいかという疑問のナンセンスさに驚く

男性より女性のほうが平均や他人がどうしているのかを気にする傾向があると一般に評価されることが多い。共感の生き物とはよく言ったものだ。私としては男女どちらが共感力が強いかとか、周りを気にするとか、評価するつもりはない。なぜなら私は生命保険の専門家であって、心理学者でもなければ、男女共同参画事業の委員とかでもない。
しかし、もしあなたが女性で、かつ『女性だったらどれくらいの保険に入ればいいの?』などと気にしているようなら、私は強く伝えたい。

あなたらしくありさえすればよい!

あなたの事情に合わせて、冷徹に数字だけで決めていけばよい。一般社会では共感力も大きな武器かもしれないが、生命保険契約では他者に共感する力は不要だ。有害ですらあるかもしれない。

他にも『いくらや平均』を気にする人がいっぱい

女性向け保険など全く不要で特別には役に立たない!

世の中にはやれ『女性のことを考えた保険』だの『女性向けのコンパクトな保障』だの挙句の果てには『がんばるママのための保険』などと生命保険会社が『勝手に』あなた(女性)に向いた保険を定義してくださる。

別にこれらの保険は男性でも同じ保険を組めたりするし、女性だからと言って男性と比べて保険料が割引になるとかそういうことはない。せいぜい、手続き上女性しか契約できない保険があるだけだ。

これらの生命保険は主に医療保険であることが多いが、『女性特有の病気を重点的に保障します』との触れ込みであることが多い。曰く『子宮筋腫や乳がん、子宮がんで入院したり手術したりした場合に上乗せの保障を提供します』など。これらの保障は保険料が割安というわけでもない。女性が子宮筋腫や乳がんで入院・手術する確率を冷徹に計算し、生命保険会社に損が出ないようにきちんと計算してある。そもそも医療保険は加入する意義がまるでない商品なので、当然のように医療保障に偏った女性向け商品も不要である。

女性だからと言って生命保険の加入で考慮する点は少ない

実を言うと生命保険の加入で女性のほうが有利な場面はある。反対に男性のほうが有利な場面ももちろんある。しかし、『どんな保障をいくら加入するべきか』という保障の種類、契約額を考える際には男女に差はない。男女関係なく、粛々と所定の手順に沿って必要な保障の種類と契約金額を決めればよい。最後にどの保険会社から加入するか選べばそれで終わる。同じ保障だが、どの保険会社から加入するかで保険会社選びをする際に、男女間で有利な会社、不利な会社があったりする。
例えば、ある保険会社は40歳前後の健康な男性は他社で加入するより明らかに保険料が安かったり、20代女性が加入する場合は別の保険会社が他に比べて有利だったりする。全く同じ保障内容でも特定の年齢の間で男性はA社で入ったほうがよい、女性はC社で入ったほうがよいという場合があるのだ。

『女性だからいくら』という基準は存在しない

生命保険は個々人の色々な事情によってのみ保障の種類や契約金額が決まる。男性であっても専業主夫であれば大きな保障は必要ないし、女性であっても家庭の稼ぎ頭であれば大きな保障は必要だ。それらの事情は性別で一概に決まるということはない。女性だからと言って全ての人が厚化粧をするわけではないし、男性だからといって化粧をしないわけでもない。そんな当たり前のことに気づけば『女性はいくらくらいの生命保険に入るべきか』などという質問はそもそもナンセンスだとわかるはずだ。

しかし、男性・女性うんぬんはともかく、いくらの保険に入るべきかはやはり重要な問題だ。
それは当サイトのメインコンテンツをしっかり読み込めばよい。必要な保障と契約金額を決め、保険会社選びまで完璧だ。
『あなたらしい生命保険』にかなり近づけるだろう。