生命保険の転換で終身保険の転換は絶対にするな!という記事を書いた。
今回はそれにも増して、絶対にしてはいけない転換方法として年金保険の転換を取り上げる。
年金保険を転換するなど終身保険の転換以上にありえない話だ。転換する人はもはやセールスに騙されたのか、よほど自分で物を考えない人なのかどちらかとも思えてしまう。
今、年金保険の転換を検討している人がもしいるならば、直ちにやめなさい!
「やめてほしい!」ではなく「やめなさい!」だ。
年金保険の転換は本当に何もメリットがない!
転換制度のメリットとして私がほとんど唯一といっていいくらいに挙げているのが既得権の利用だ。詳しくは以下の記事を参照してほしいが、簡単に言えば、既得権の利用とは転換前の契約の同種の保障、同金額の範囲内で転換後の契約を組めば、加入時の健康診査が格段に緩くなるということだ。
同種の保障と言ったが、年金保険から他の死亡保障や医療保障に転換する場合、当然同種の保障ではない。特約でもついていれば別だが、年金保険はあまり特約を付けている契約はない。終身保険であれば、それ自体死亡保障だし、医療保障の特約が付いていることも多い。よって、既得権が有効な場面もありうる。年金保険は死亡保障ではないので、既得権など効かせようがないのだ。つまり転換の最大のメリットはまったく意味を為さない。
よって年金保険を転換する意味など皆無なのだ。
唯一、年金保険を転換するとすれば、予定利率が上昇したから、年金保険から年金保険に転換する場合だ。予定利率が上昇しているならば、新しい契約はより予定利率が高いものとなるので、このような転換は有効だ。しかし、昨今の経済情勢で予定利率が上昇に転じることはしばらく望めないだろう。
そして、最終的に年金保険をわざわざ転換する理由など一切ないことになる。
年金保険の転換など勧められたら問答無用で断ってなんら差支えない。
もし、なにか保障がほしいなら新規で加入すれば事足りる。
年金保険を勧めるセールスなどいたら苦情を入れてもいいと思う。