当サイトは資産運用や保険の悩みを解決するサイトだ。浮ついた話などしない!例えば生命保険会社の総合職の結婚事情とか。
調べものをしている最中に検索サジェストで『総合職 結婚』なんて出るものだから驚いた。そして、生命保険専門家として、生命保険の名のつくものの疑問は全て答える無意味な使命感が、私にはある。だから答える。私はもともと生命保険会社に勤めていた人間だから詳しい。
いったい、こんな検索を誰がするのか。もてたい男子就活性か?職場環境が気になる女子就活生か?それとも、彼氏彼女が生命保険会社の総合職で転勤の有無、頻度など心配しているのか?想像は色々できるが、可能な限り答えていこう。
生命保険会社の総合職とはどんな仕事をするのか
生命保険会社は採用ルートが大きく2つある。
いわゆる新卒採用と、中途採用だ。『何を当たり前のことを』と思われるかもしれないが、生命保険会社のそれは特徴的だ。たいていの生命保険会社は中途採用のほとんどがセールスにするための採用だ。そして新卒採用が総合職となっていく。
新卒採用された総合職は研修を得て、様々な分野に振り分けられる、大半が営業現場に回され中途採用されたセールス達の管理をする。管理と言っても営業同行はするし、法人開拓もする。実質的に固定給で働く営業と言ってもよい。概ね3~5年程度で人事異動があり、本社部門とシャッフルされる。とはいうものの大半が営業現場だ。
本社部門で特徴的な部署はほとんどない。一般の事業会社と異なるのは資産運用部門と保険計理部門くらいだ。これらは専門職なので、学歴が特に高かったり、資格持ちが行く部署だ。その他の本社部門はどこの事業会社でも存在するような部署だ。
生命保険会社の総合職は給料が高い!かなり高い!
ほとんどの生命保険セールス達が薄給かつ不安定な身分にに嘆く傍ら、総合職は高給かつ安定的な身分だ。生命保険会社は就活生の人気ランキングの上位に入るような会社は多くなく、大手企業を志向するほとんどの大学生にとって優先順位が低い。しかしいざ入社すると金融機関の例にもれず高給取りである。最大手レベルなら30歳を過ぎるとで年収が1000万円に迫り、中堅どころでも600から700万円にもなる。一般的に大企業と呼ばれるようななかでも高給な職業に分類される。
そりゃあれだけ暴利を取っていれば・・・ゴホン・・
生命保険会社の男性総合職の結婚事情
このように生命保険会社の総合職は非常に高給なので、男性は結婚市場での価値が高い。社内で外見が対して冴えなくとも美人な奥さんを迎えている人はたくさんいる。特に社外で結婚相手を捕まえられるバイタリティある男性総合職は美人と結婚している確率が高い。社内婚も普通にある。いわゆる一般職といわれる人と総合職が結婚するパターンが多い。総合職どうしで結婚するパターンもなくもない。だが総合職どうしで結婚するのは、初期の研修段階で仲良くなるのが必須のため、事例は少ない。
生命保険会社の女性総合職の結婚事情
女性総合職も特に問題なく結婚しているが、相手はたいてい社外の人だ。社内婚というのは総合職どうしの結婚が少なく、一般職がほとんど女性のため、必然的に社内婚は少なくなる。結婚していない女性総合職はたいてい『仕事に生きる!!』という気合入りまくりのモーレツ社員だ。私の知り合いの女性総合職は7割方結婚している。生命保険会社の総合職だから『稼いでそう』『きつそう』などの一般的に想像される『高給取りの女性』という感じではない。女性総合職だからといって特別敬遠されるということはない。
生命保険会社の男性総合職と結婚するとどうなる?
生命保険会社の総合職は高給と転勤がセットのような存在だ。その点、生命保険会社の男性総合職と結婚する、などという場合はパートナーが頻繁に転勤することを覚悟しなければならない。今年は大阪、3年たったら新潟、また3年たったら福井、3年たって本社に入り東京、という頻繁な転勤がデフォルトだ。将来の生活設計、特に子供を望む場合は幼稚園、小学校などの転校を考慮に入れる必要がある。あるいは単身赴任もあり得る。当然、自信の仕事の兼ね合いもあるだろう。その分高給だが、高給ばかりにつられると大事な部分を見落とす。
生命保険会社の男性総合職の奥様方は、転勤先で『縁もゆかりもなく友達いなくてゼロからその地で生活しなければならない。しかもそれが数年ごとにリセットされる』などと嘆いている。
生命保険会社の女性総合職は結婚を考えるとどうなる?
女性総合職はキャリア維持の観点から、会社の女性に対する配慮の度合いを確かめる必要があるだろう。育児休暇、復職の支援体制、時短勤務など。
生命保険会社は会社全体としては女性比率が高いので、女性が働きやすい環境が整っているほうだ。私の勤めていた生命保険会社では社内で結婚した夫婦のうち、男性総合職が転勤になった際、妻のほうも男性と同じ地方の支社に転勤になったという事例がある。通常どちらかが転勤になると、単身赴任となるか片方が仕事を辞めてしまうことが多いが、生命保険会社では社内婚でなくとも、社外のパートナーが転勤になっても、同時に同じ地方への転勤を希望することができる。もっとも最低限社内で有用な人材として認められているということが必要だが、平均程度の勤務成績があれば問題ない。この点、転勤が多いパートナーと結婚しても安心と言える。
時短勤務など申請すればほぼ当たり前のように通る。もちろん育児や介護といった事情が必要なのは言うまでもない。産休が1年単位で取れるのは当たり前だが、産後の復職も普通に行われている。たまに自社の社員でない派遣社員にすら産後復帰を求めることがあるくらいだ。優秀な人材は正規雇用、非正規雇用問わず囲い込みをしたいのが昨今の生命保険会社の事情だ。
キャリア維持という観点では生命保険会社はそれなりに先進的だろう。
以前は出産を迎えるとたいていの人が辞めてしまっていたが、今ではどのような事情だろうととりあえず産休だ。辞める人などほぼいない。それだけ出産・育児に対して選択肢が多くなったと言える。
生命保険会社の社員と結婚するなんて男性にとっても、これらの点は安心材料と言えるだろう。
まとめ
総じて福利厚生面や就業支援体制では生命保険会社はかなり恵まれている。これから就職を考える大学生にとってもとくに女性にとっては魅力的な環境にあると言える。男性についてはそれほど昔から変わっていない。高給・転勤というセットをどのように考えるかだ。社内で結婚しようが、社外の人と結婚しようが、男女ともにこれらの事情は考慮しなければならない。総合職どうしの結婚はあまりないが、できないというわけでもない。
生命保険会社の総合職と結婚する社外の人は転勤が最も重要なキーワードだ。パートナーが転勤になった際、あなたの会社ではどのような制度を利用できるのか考えなければならない。転勤についていくようであれば、縁もゆかりもない土地にいく可能性が十分あるということも注意だ。