生保レディにとっての資格難易度(生命保険専門課程試験)

専門課程試験を受けるあなたはもうすでに生命保険セールスなのだろう。一般課程試験を突破した次の資格、専門課程試験の対策を考えているのかもしれない。

何も心配はない!専門課程試験など一般課程試験を通る実力があれば合格できる基礎はあるのだ。

生命保険専門課程試験の難易度

『専門』などという冠がつくとなにやら急に難易度があがるように思われるかもしれない。

しかし、基本的には一般課程試験と内容に大差はない。ちょっと内容を深く勉強しなければならない程度だ。一般課程試験の時に費やした勉強時間を少し増やせばよいというだけだ。
一般課程試験は大卒高学歴な人間なら一夜漬けで突破できる試験だが、専門課程試験も生命保険会社のほとんどの総合職は一夜漬けレベルで突破する。
生保レディの人にとっても、一般課程試験と同様の勉強法でよい。

難易度は高くないのに合格率が下がる理由

それでも一般課程試験に比べると専門課程試験の合格率が下がるのは事実だ。生保レディだけでなく総合職の場合でも合格率は落ちる。

難易度が上がったからではない。先に書いたとおり、一般課程試験からすごく難易度が上がったということはない。

たいていの理由が『勉強しない』ということだ。一般課程試験と同等に程度に勉強すれば十分合格できるのに。

しかし一般課程試験に比べて専門課程試験で『勉強しなくなる』のには理由がある。

私が生保レディの育成に携わっていた際も、勉強しない生保レディの存在に頭を悩ませたものだ。

専門課程試験は合格しても、公的に何か仕事ができるようになったりする資格ではない。はっきり言って『生命保険についてちょっとだけよく知っている』ということを証明する程度しかない。
一般課程試験は入門資格ながらも、『生命保険を売る資格を得る』という明確な効力を持っている。レベルは違うが、弁護士や税理士が資格試験に合格すると専門の仕事ができるようになるのと同様だ。一般課程試験は合格しなければ生命保険が売れないので、試験を受けるほうも、教えるほうもかなり必死だ。

別の理由として専門課程試験に対する研修体制にある。

一般課程試験を受ける生保レディ候補生は1週間から2週間にわたる濃密な試験対策を受ける。研修室に入れば嫌でも勉強することになる。しかし専門課程試験の場合は2,3日の研修こそあれ、一般課程試験に比べると会社が強制的に勉強させる機会は限られている。つまり生保レディ自身が勉強しなければならない。
あなたも想像つくだろうが、強制的に勉強させられるのと、自主的に勉強するのでは、たいていの場合どちらが点数が上がるのかは言うまでもない。ほとんどは自主的に勉強などしない。

専門課程試験は一般課程試験並みに勉強すれば合格する

専門課程試験は難しい試験ではない。一般課程試験を合格した人なら、一般課程試験程度の勉強をすれば十分合格するはずだ。じつは応用課程試験まで、これは変わらない。テキストを読み、過去問を解く、それを繰り返しているだけで点数は上がる。ほとんどが過去問の焼き直しみたいなものだ。不合格になるのは頭が悪いからではない。勉強しないからだ。繰り返すが、一般課程試験に合格する頭があれば専門課程試験も同様の労力で合格できる。

専門課程試験に合格しないと生命保険が売れなくなる?

専門課程試験は公的には何も効力を有しない、箔をつけるだけの資格だが、生命保険会社の中では重要だ。

総合職などは専門課程試験に合格しないと、入社以降昇格できない恐れすらある。一回でも不合格になろうものなら、人事部に悪い意味で目をつけられるのだ。言ってみれば生命保険会社では『専門課程試験など合格して当たり前』とみなされている。

生保レディにとっても同様だ。専門課程試験に合格しないと、販売ノルマを達成できなかった場合と同様にセールスを辞めなければならなくなる。生保レディの販売ノルマは特に新人時代はゆるいものだが、資格ノルマについては合格しないと問答無用で辞めさせられる場合もある。

生保レディを続けたいなら、専門課程試験は当たり前に合格しなければならない試験だと危機感を持ってほしい。