生保レディにとっての各資格の難易度(生命保険一般課程試験)

生命保険の資格試験は概して易しい。もしあなたがこれから生命保険のセールスをやろうと決意し一般課程試験を受けるにあたり、気になるのはその難易度だろう。

何も心配はない!生命保険会社は手厚い研修体制により一般課程試験合格まで面倒を見てくれる。
あなたは生命保険会社にとって金の卵だ。是が非でもその会社のセールスとして利益に貢献してほしいのだ。そしてあなたやあなたが対面する顧客から利益を搾り取ろうとしているのだ。
悪いことは言わないから、『生命保険の販売でウハウハに稼ぐんだ!』とか強い野心的な決意がない限りは、今すぐ生命保険セールスになることなど取りやめるべきだ。

ああ、話がそれた。一般課程試験の難易度についてだった。

この記事は大手生命保険会社のいわゆる『生保レディ』になろうとする人向けに書いている。これは私が生命保険会社の営業現場で何百人もの生命保険セールスになろうとする女性たちを研修した経験から書いている。つまり、生保レディになろうとする人たちの実態を書くのだ。

生保レディになろうとする人にとっての一般課程試験の難易度

生保レディになる人はその背景が様々だ。多種多様な人がいる。しかし概して学歴が高くない。地方にもよるが、例えば札幌、名古屋、大阪、神戸、福岡など地方の代表的な大都市で生保レディになろうとする人の学歴は高卒が平均と思ってよい。大卒がまれに混じると驚くくらいだ。中卒も珍しくない。さらに日本語能力が怪しい人もいる。このような人たちでも、大手生命保険会社は1週間から2週間ほどの試験対策のためだけの研修により、合格率を90%以上にするのだ。きちんと日本語が読め、四則演算くらいできれば誰でも十分合格できる。

逆に言えば一般課程試験さえ合格できないようでは、とてもこの先生命保険の仕事はやっていけないだろう。

生命保険の仕事をするにあたり多くの種類の資格を取得していかなければならないが、少しずつだが難易度が上がっていくのだから。

生命保険会社の総合職にとっての一般課程試験の難易度

新卒で入社する生命保険会社の総合職や一般職の人も当然入社後に一般課程試験を受ける。受けるが、試験対策のためいちいち手厚い研修はしないことが多い。模擬試験を何回かやる程度だ。ちなみに総合職は満点取得を求められ、90点を下回ろうことがあれば烈火のごとく上司から注意される。満点合格などあたりまえなのだ。
特別学歴が高い人間(早慶とかそういうレベル)になると試験前夜2時間テキストを読んだだけで満点近くで突破する人もいる。
多少頭のよい人間ならその程度の勉強時間で突破が可能なレベルの試験ともいえる。

生保レディになろうとする人が一般課程試験に落ちる理由

これまで見てきたように、一般課程試験は簡単だ。誰でも受かる。日本語が怪しい人でも受かるのだから。

しかしそれでも落ちる人は一定数存在する。生保レディの卵たちを研修する中で見えるのは、そもそも最初から落ちる気の人間だ。実は生命保険会社が生保レディの卵たちに研修する際、少額ながら手当(給料)を支給するのだ。これを目当てに研修を受けにくる人間がいる。そのような人は合格することが目的ではないので、当然勉強しない。まあ研修を受ける回数にも限度があるので、そこまでやる人間は多くない。
それ以外で落ちる人間はほぼいない。単純に少しやる気を出して勉強すれば、誰でも受かる試験なのだ。

一般課程試験の勉強法

頭のいい人はテキストを2~3回通し読みするだけで一般課程試験は突破する。
『そんなの頭のいい人の勉強法でしょ?』と思うかもしれないが、通し読みは有効な方法だ。

1回通し読み → 過去問を1回やる → 1回通し読み → 過去問を一回やる

このサイクルを繰り返せばだれでも問題なく試験に通る。個人個人の能力とか覚えの良し悪しにより繰り返す回数は異なるだろうが誰もがこの方法で合格できる。私が生保レディの候補生たちに行った研修もこの方法による。幸い受かる気がない人間にあたったことがなかったので(受かる気がない人間もいるのだが、その場合はまた対処法があるのだ)、全員この方法で合格させた。特別な試験対策など必要ない。

『生命保険の資格試験を受ける際の最も正しい勉強法』

本当に一般課程試験を受けるの?

一般課程試験の難易度など恐れることがないことが分かっただろう。

それよりも私には心配なことがある。

生保レディなど生命保険セールスになることを前提として一般課程試験を受ける人は本当に合格して、生命保険セールスになる気があるのか考えてほしい。
生命保険セールスの世界はとても厳しい。歩合制で自己責任の世界だ。保険を売れない人は『給料-経費』の金額がマイナスになることすらある。
あなたは友人・知人・親兄弟・親戚まで回って、人間関係を壊すリスクを負ってまで保険を売る覚悟はあるか!見ず知らずの人にうっとうしがられながら保険を売りこむ覚悟はあるか!
その覚悟すらない人は生命保険セールスになると不幸になることはほぼ間違いない。

特に生保レディになる人は、一般課程試験を受ける動機が弱い。

「知り合いの生保レディに『勉強になるから!』と勧められ興味本位で試験を受けたら、説得されているうちに自分が生保レディになっていた・・・」

こんなのが生保レディになる人の典型的な動機だ。
このような弱い決意で生命保険セールスなどつとまるわけがないのだ。
あなたは本当に生命保険セールスを『強い決意』でやりたかったのだろうか。多くの人がそうではなかったはずだ。このまま一般課程試験を合格すれば生命保険セールスになる過程は一気に進む。

逆に本気で生命保険セールスを始めようという人は下記記事が参考になるだろう。