生保レディが絶対に取るべき資格、ファイナンシャルプランナー(FP)

生保レディなど生命保険セールスにとって、資格取得は生命保険を販売することと同じくらい頭の痛い問題だ。

できることなら最小限の労力で最大の効果を得たいところだろう。

役に立たない資格でも取らなければならない資格なら仕方ないが、必須でないなら選り好みしたいのが当たり前だ。

私もそうしている。

生保レディが取るべき資格、役に立つ資格、役に立たない資格については下記の記事にまとめてある。

ここでは、生保レディにとって特に役に立つファイナンシャルプランナーの資格を解説しよう。

ファイナンシャルプランナーの資格を最速で取得する方法

ファイナンシャルプランナー資格はそれほど取得に苦労する資格ではない。

銀行など金融機関勤めのエリートの中には3級ファイナンシャルプランニング技能士ならば一夜漬けで突破する人もいる。

とはいうものの、私もそうだったが金融知識のない素人の段階から試験を受けるのは3級といえどもなかなかハードルが高い。

独学で突破できないこともないが、資格講座などを受けてしまったほうが圧倒的に手っ取り早い。

なにしろ、資格予備校などは出題傾向などをよく抑えているので、合格点を取るための最短方法をよく知っているのだ。

私は独学でやるほど強い意思もなかったので下記講座に申し込んで取得してしまった。

何しろ3級と2級の講座が含まれている上に、AFP資格の認定講座であるため、2級に合格すればそのままAFPへの登録も可能だというのだから楽だった(独学だと、2級を合格してもAFPの認定講座は別で受けなくてはならない)。

ECCのファイナンシャルプランナー(FP)講座

3級から始めるような初学者は、テキストをみても解説が何を言っているかわからない部分が多い。

独学では誰かに気軽に聞けるわけではないので、講座を受けることですぐに質問できる環境を作ることが非常に大事だ。

ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事とはどのようなもの?

長いからFPと略すことにする。

FPは顧客の資産相談の相手をし、様々な解決方法を提案する職業だ。アメリカなどでは人々が確保すべき専門家として『医者、弁護士、FP』と言った具合に重要度が高い職業である。ヨーロッパなどでは、顧客資産が1億円程度ないと相手にしないFPが存在している(プライベートバンカーとも呼ばれる)。ちなみに日本ではこのような職業は一般的ではない。日本では資産運用の方法などの情報はタダで手に入れるものだと思われている風潮なのか、ただコンサルするだけのFPがお金を取るというのが一般的ではないのだ。たいていは無料でコンサルを行い、保険を売ったり、投資信託を売ったりすることで金融商品の販売手数料を得ることで仕事をしている。

ファイナンシャルプランナーの資格になにか意味あるの?

FPの資格は取得したからと言って特別な業務が行えるようになるわけではない。法律業務は弁護士でなければできないし、税務代理申告は税理士でないとできないし、生命保険の販売は生命保険募集人でないとできない。FPはこうした資格を取得することによる独占業務がない。FP資格に何の意味があるかと言えば、名刺に『国家資格 ○級ファイナンシャルプランニング技能士』と書けるくらいだ。専門家として箔をつけるだけだ。さらに言えば、FP資格などなくともファイナンシャルプランニングの仕事はできる。

しかし、まったく意味のない資格ではない。それはFP資格の知名度が非常に高いからだ。名刺に『ファイナンシャルプランニング技能士』と書けることの意味は大きい。資格取得者は一般消費者の資産相談の相手をするにおいて、相応の知識があると認識される。

簡単に言えば、生命保険を売りに行った際、名刺に『ファイナンシャルプランニング技能士』とあれば、お客さんから『知識や経験が豊富な専門家』と認識される。生命保険は高額商品なので、こうした信用度の違いが物をいうものだ。

とるべきファイナンシャルプランニング資格

ファイナンシャルプランナーにかかる資格は何種類かある。メジャーなところでは国家資格たるファイナンシャルプランニング技能士だ。あるいはAFP、CFPとよばれる民間資格も有名だ。とは言っても国家資格である『ファイナンシャルプランニング技能士』を取得することをお勧めする。まず『国家資格』であるという信用度が違う。AFPやCFPも生命保険業界をはじめ金融業界の中では有名だが、一般消費者にとってはAFPやCFPなどの民間資格について知っている人は少ない。一方『国家資格』であることの威力は大きい。資格名自体は知名度がなくとも『国家資格』であることは国がその専門性を保障していることになる。

また、費用面で国家資格の『ファイナンシャルプランニング技能士』は有利だ。

取得にかかる費用はAFPやCFPなどと同程度だが、民間資格の常でAFPやCFPは資格維持にもお金がかかる。一方『ファイナンシャルプランニング技能士』は取得したらそれきり更新料などはかからない。もし『1級』まで取得できたら、他のファイナンシャルプランニング資格に対して勝ることはあれども、劣ることはない。何も考えず国家資格『ファイナンシャルプランニング技能士』を取得するとよい。

3級ファイナシャルプランニング技能士(FP3級)では役に立たない

いかに国家資格であろうと、FP3級では役に立たない。FP3級を取得するのもそれなりの労力を要するが、世間の一般消費者はそうは思ってくれない。名刺に『3級ファイナンシャルプランニング技能士』と書いてあったら、『3級?あんまり信頼できなさそう・・・』とお客さんに思われるだろう。

あなたがお客さんの立場になって考えてみればよい。

私があなたに株式を勧めるセールスだったとしよう。

私は証券アナリストという資格を取得しているが、仮にこの『証券アナリスト』の資格に1級から3級まであったとしよう(実際には級など存在しない)。私があなたに株式を勧め、ふと私の名刺に『3級証券アナリスト』などと書いてあったらどう思うだろうか。きっと『3級』のやつが勧める株式よりも『2級』や『1級』のやつが勧める株式のほうがいい!と思うだろう。

そう!『3級』などと名刺に書いてあったら、専門家として駆け出しであることがあっさりわかってしまうのだ。個人的には2級でもどうかとは思う。実際2級FPまでしか取得していなかったときは、名刺には書いていなかった。『証券アナリスト』は級がないので堂々と書いているが。

つまり、真面目に名刺での効力を期待するなら1級まで取得することをお勧めする。実際1級は難しい。合格できたら堂々と専門家を名乗ってよいだろう。しかし、生保レディとしては2級でも十分な専門家として期待されると思われる。本業は生命保険だからだ。

生保レディとしては、取らなければならない資格(一般課程試験から応用課程試験あたりまで)をとれば、自主的に取得を目ざす資格などファイナンシャルプランニング技能士だけでよいくらいだ。
まずは2級取得を目標にがんばってみてはどうだろうか。