結婚して夫に生命保険を5000万円かければいい?

『掛けられた生命保険の金額があなたのご主人の価値です』

既婚者の女性が顧客となるとき、私はよく冗談でこのセリフを言う。夫に日ごろ不満でもあるのか、食いつきがやたら良い。

あなたも、自分の夫を思い浮かべ何を思うか。新婚なら『そんな・・・あの人はお金で測れません!』となるかもしれない。時の経過とは恐ろしいもので、そのうち『あの人にそんなに価値があるの?』になるかもしれない。定年後には『早く○んでくれればいいのに・・・』になっているかもしれない・・・恐ろしい・・・。

冗談はそこそこに、結婚して生命保険を検討しなければならないという新婚夫婦へ、夫にかける生命保険の金額をお教えしよう。

結婚後に夫にかける生命保険金額は0円だ!

『結婚すると生命保険に加入しなければならない』となんとなく思っている男性、あるいは『夫に生命保険に入ってもらわなければならない』と思っている女性は多いかもしれない。

「なんとなく」ではだめなのだ。確固たる意志で決めなければならない。

そして、まずは『生命保険には加入する必要はない』からスタートしよう。

結婚後に生命保険が必要かどうか判断するフロー

結婚後、生命保険が必要かどうかは以下のフローに従って判断していけばよい。必要ないと思ったら加入する必要はない。

①結婚するとき、すでに小さい子供がいる、または妻がすでに妊娠中

①がYESになってしまった人はほぼ間違いなく生命保険に加入する必要がある。NOだった人は②へ。

②夫婦どちらも働き、どちらも300~400万円程度の収入がある

子供がいなくて、夫婦どちらも一人でくらしていくのに十分な収入があれば、生命保険は不要だ。そうでない人は収入が多いほうに生命保険をかける必要がある。

とても簡単なフローだが、ほとんどの人がこれで判断できる。あとはどちらかがものすごい資産家だったり、不労所得があったりだとか特殊な事例だ。そんな人はそもそも生命保険の検討はいらないだろう。大切なことは、結婚したからといって、すぐに生命保険が必要ではない場合もあるということだ。むしろ、昨今女性の社会進出が進み男性以上に稼ぐ女性が増えている以上、夫婦どちらも十分な収入があるというのはかなり現実的な話だ。その上、まだ子供がいないようであれば、生命保険はいらないのだ。

生命保険にいくら入ればいいの?

生命保険が必要ということになってしまった場合は、次に金額を決めなければならない。とは言っても、あなたが支払う保険料ではない。あなたの夫(または妻)の経済的価値を決めるのだ。

新婚で子供が生まれたばかり、あるいは子供がもうすぐ生まれると考えればとても簡単だ。

サラリーマンであれば3000万円、自営業者であれば5000万円の生命保険に加入していればよい。

かなり乱暴で雑な提案だが、こんなものだ。もっと詳細な、保険金額の決め方はある。ライフプランと立て、収支シミュレーションを予測し、必要な保険金額をはじくのだ。もちろん私が加入する生命保険もそのように決めたが、結果3000万円程度だった。せいぜい世帯収入が800万円程度までは3000万円または5000万円で通用する。もう少し高年収になると、支出の状況が特殊になってくるので、収支シミュレーションは必要かもしれないが。

ちなみに、『ライフプランや収支シュミレーションで正確な保険金額を知りたい』という人は当サイトのメインコンテンツを参照してほしい。

生命保険で月々支払う保険料の目安は?

世の中には愚かにも『みんな生命保険でいくら支払っているの?』ということを気にする人がたくさんいる。きちんと必要な保険金額を決めていない証拠だ。突き詰めれば、人それぞれ必要な生命保険の大きさが異なるし、年齢・性別も異なるし、さらに、必要な期間も異なる。

支払う保険料も0円の人もいれば、5000円の人もいるのだ。同じ保険金額でも、年齢・性別・期間が違えば支払う保険料が5000円だったり1万円だったりする。同じ生命保険でも年齢・性別次第では支払う保険料が異なるのだから、『みんな』を気にするなどナンセンスであることがわかるだろう。

もう一度言おう!あなたに合った保険であれば、周りがいくら支払おうが参考にすらならないのだ。

とはいいつつも、この記事では新婚を想定しているので、年齢、性別で概ね目安となる金額を考えよう。
『新婚で、もうすぐ子供が生まれる、もしくは子供が生まれたばかり』でサラリーマンであると仮定しよう。自営業者であれば、この数字に1.7倍程度の数字を掛け算すればよい。

以下の表は保険金額3000万円程度か少し余裕を持った保険金額を想定した場合に支払ってよい保険料の目安だ。保障の期間は20年だ。保障としては十分な金額・期間なので、これを超えるようでは、明らかに過剰な保険で保険料の払い過ぎか、保険料が高い生命保険会社の商品に加入してしまったかのいずれかだ。

 

まとめ

新婚であるあなたの夫の経済的価値はわかっただろうか。多くの人は最初は生命保険について全くわからないし、目安すら知らない。そして生命保険セールスのいいように加入させられてしまう。しかし実際には、生命保険は多くて3000万円(または5000万円)だ。『こんなざっくりした計算ではなんか気持ち悪い、信用できない』というのであれば、ライフプランと収支シミュレーションを立ててみよう。当サイトのメインコンテンツは隙のない生命保険の選び方を提供している。ファイナンシャルプランナーに頼んでしっかりしたプランを立ててもらうのも有効だ。きちんと必要なものだけを選んでいけば驚くほど予算は抑えられるので、今このとききちんとした生命保険の加入をしよう。