私もGoogle先生相手によくやる聞き方。先日も工業用のゴムがほしくてこんな検索したな。
「○○(商品名) おすすめ」
これを生命保険を選ぶときにやる人は貧乏一直線だ。生命保険に限らず、工業用ゴムでも住宅用木材でもなんでもそうかもしれない。
そこのあなた!この記事にたどりついたときにまさか『生命保険 結婚 おすすめ』とか検索してないだろうな!もしそうなら、あなたが完全に私の戦略にハマっていることを意味するので猛省するべきだ。
さて、ひねくれ者であまのじゃくな私が『生命保険 結婚 おすすめ』に対する答えを出そうではないか!
「加入しない」というのがその答えだ!
「加入しない」は大げさにしても、少なくとも「必要最低限」でなければならない。
結婚した時に罠にはまる生命保険
今日もどこかで不幸な新婚さんが生命保険に加入しているのだろう。させられているのかもしれない。往復ビンタでもしてやりたい!
いったいその人はいくらの生命保険に加入したのだろうか。
「専門家と相談しながら最適な保険を決めました!」情報化社会に生きる最近の若い人からはこのような声も多く聞かれるだろう。
まさか「セールスにお任せしました!」などと前近代的なことを言っているのでは?
どちらであっても貧乏・不幸への足を一歩踏み入れたに違いない。
結婚時はそんな生命保険の罠にはまってしまいやすいタイミングの一つだ。他には子供ができたタイミングなどもある。
特に結婚時は他にも書類手続きや結婚式の準備など、多くのやることがあるだろう。
わずらわしいのでつい「生命保険 結婚 おすすめ」などと検索したくなるのはわかる。「専門家と相談しながら決める」というのもわかる。
でも次の質問について考えてみてほしい。私が結婚時の生命保険の相談に来た(まさに私の生贄になろうとしている)カップルによく投げかける質問だ。
『そもそも結婚したときって生命保険って必要なんですか?』
あまりにも軽んじられている生命保険に入らないという選択肢
「結婚すること=生命保険に加入する」と条件反射のように考えている人は多い。結婚する当事者にそのつもりはなくとも世間はそのように考えている。世間とは親、兄弟、上司、同僚、友人、知人、赤の他人などだ。
あなたも結婚する前は『生命保険なんて必要ない』と思っていただろうし、そもそも生命保険のことなど考えたこともないかもしれない。
しかし、結婚したとなると急に『生命保険に入らなければいけないような気がする』に思想が変わっているのだ。マニフェストなど平気で反故にする政治家もびっくりの変質ぶりだ。
なぜ、そのまま『生命保険なんて必要ない』と考えられる人がいないのか。
それは先に言った通り世間に影響を受けるからだ。親戚、知り合いに『結婚したら生命保険が必要だよ』などと言われ、最初は大して気にもしていなかったのに、だんだん生命保険に入らなければならないような気がしてくる。そして、『生命保険 相場』、『生命保険 世間 平均』などと検索し、挙句の果てに『生命保険 おすすめ』と今回のようにグーグルに聞いたりするのだろう。
世間に影響を受けるのはよい。何も情報がないのに、世間の情報をシャットアウトしてよいほど「世間の情報」は軽くないだろう。しかし、「生命保険のことを考える」の直後に「生命保険はどのようなものに入ればよいのか」に飛ぶのはなぜなのだろうか。そこに「生命保険に入るか入らないかの妥当性を検討する」というステップはなぜ入らないのか。世間の「生命保険に入ったほうがいいよ」という情報の有効性を検証する余地はないのか。そもそも「世間の情報」は常に正しくはない。トマト1個の値段なら世間様も正しいかもしれないが、生命保険にどれだけ入ればよいかということに関しては多くの人は正確に把握していない。
あなたの家計の状況や収支の状況、人生に対する考え方を正確に把握しているわけではない「世間」がどうして、「結婚したら生命保険が必要」などと断定できるのだろうか。
あなたは「生命保険は必要ない場合もある!」という可能性を真っ先に検討するべきだ。
結果、あなたの『生命保険 結婚 おすすめ』は『生命保険に加入しない』ということかもしれないのだ。
もちろんあなたの『生命保険 結婚 おすすめ』は『月5000円くらい』かもしれないし、『月1万円くらい』かもしれない。しかし、『月0円』の可能性を無意識のうちに捨てるべきではない。
まずはあなたに本当におすすめな生命保険は『月0円かそうでないか』を検討してほしい。
何も考えず月1万円を支払うとどうなるか
なぜ、『生命保険は月0円でよいかどうか』を検討するようおすすめするのかというと、生命保険の『月○万円』という支出は生活の質に直結するからだ。『月いくら』という固定費は長期間でみると、異常なほど高額になる。生命保険に限らず、あらゆる固定費は可能な限り削減されるべきだ。
仮に生命保険に月1万円支払い続けると、20年間でどれだけの出費になるか意識したことはあるだろうか。
1万円 × 12か月 × 20年間 = 240万円
1万円だと大きい?ではその昔生命保険のCMでよく使われていた文言を例にしてみよう。
『毎日缶コーヒー1杯程度の値段で大きな保障』
さて、缶コーヒー1缶120円としよう。
120円 × 365日 × 20年間 = 87万6千円
『毎日缶コーヒー1杯』をあなどっていはいけない。『毎日缶コーヒー1杯』の20年間の幸せに87万6千円かかるのだ。『毎日缶コーヒー1杯』の幸せは存外高い。
『毎日缶コーヒー1杯程度の我慢をすれば生命保険に入れる』などと言っても、逆に言えば『総額87万6千円の20年間の幸せを犠牲にして生命保険に入っている』とも言える。
何が言いたいのかというと、生命保険に入れば、それだけあなたの幸せの何かが犠牲になるのだ。
このように考えると、生命保険など必要最小限で抑えることがあなたの幸せにとって重要なのだ。
あなたが本当の『おすすめの生命保険』を手に入れるにはどうすればよいのか
もう私が何を伝えたいのか分かっただろう。
結婚前後のあなたが、貧乏、不幸せにならないためにやるべきことは、「加入する生命保険はゼロかそうでないか」を真っ先に検討することだ。
では具体的にどのように「加入すべき生命保険はゼロかそうでないか」を判断すればよいのか。それは当サイトのメインコンテンツ『生命保険の選び方』に載っている。特に結婚したばかりの生命保険初心者にはぜひ頭からしっぽまで読み込んでほしい。
「ゼロかそうでないか」を判断するばかりでなく、『どうやら加入しなければいけない』となった場合でも、『必要最低限』を追求する作りになっている。加入すると地獄を見る生命保険会社の見分け方から、うっとうしいセールスの撃退方法まで完璧だ。
はっきり言って全部読み込むとなったらそれなりに面倒だと思う。しかし少しの面倒くささを避けるために犠牲になるのは、何十年と支払われる余計な保険料だ。その額は何百万円、ヘタをすると1千万円を超える。最初に加入する前の勤勉ささえあれば、これらの無駄な出費は避けられるのだ。それと同時にあなたに合った独自の生命保険を手に入れることができるだろう。もう『世間』やセールスに惑わされず、本当のあなたに合った『生命保険 結婚 おすすめ』を自分自身の手によって手に入れることができるだろう。あなた自身の本当の金融リテラシーを身に着ける第一歩にもなる。
さあ!次の記事から未来のお金を守る知識を手に入れよう!