かんぽ生命でおすすめの生命保険をお教えしよう!
ない!
以上!
ではあまりに不親切か?これ以上ない分かりやすい回答だと思うが。
2019年に発生したかんぽ生命の不祥事を見れば加入すべきでない会社であることくらい想像はつくはずだ。
そんなことを言ったら、かんぽ生命に限らず、どこの保険会社も大なり小なり不祥事はあるので、『加入すべき会社などない!』という結論になってしまいそうだが、それもあながち間違いではないかもしれない。
まあそれはさておき、なぜかんぽ生命におすすめの生命保険がないのかお教えしよう。
かんぽ生命に他社に比べて特徴的な商品がない!
保険会社、というより事業会社としてはっきり言って致命的欠陥だと思われるが、かんぽ生命には他社に比べて特徴的な商品が何もない。商品ラインナップを見ても、定期保険・終身保険・養老保険・年金保険と『いったいいつの時代だ?』と思われるようなラインナップだ。
これらはほとんどの保険会社が当たり前に並べている保険商品だ。年金保険が低解約返戻金型というあまり見ない商品なのがわずかな特徴だが、低解約返戻金型商品はリスクが大きすぎる商品なのでアドバンテージにならない。
こんな商品ラインナップで郵便局では過酷なノルマが設定されているのだから、不祥事も起きるべくして起きたと、半ば郵便局の人たちには同情してしまう。
個別の商品について詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてほしい。
かんぽ生命の学資保険・はじめのかんぽは加入して大丈夫なのか徹底解説
かんぽ生命の養老保険・新フリープランのメリット・デメリット
かんぽ生命の終身保険・新ながいきくんのメリット・デメリット
かんぽ生命は他社に比べて保険料が高い!
かんぽ生命は郵便局で販売している・昔から簡易保険というブランドは絶大だったという安心感から、今でも加入者が後を絶たない。日本人の金融リテラシーは呪われているんじゃないかと思うくらいだ。
一見、かんぽ(昔は簡易保険)という言葉は、『手軽な保険』『ちょっと入るのにちょうどいい保険』『保険料負担も低そう』というイメージを抱いてしまうだろう。私も、生命保険業界に関わり始めてかんぽ(簡易保険)の保険料について研究するまではそう思っていた。
だがそうではないのだ。
『小口でしか入れない』『郵便局で入れる』という意味では『かんぽ』の名はふさわしい気もするが、決して保険料は安くない。
安くないどころか、多くの保険会社の中でも保険料が高い部類に入る。
例えば、定期保険1000万円に30歳男性が10年の保障期間で加入したとしよう。
(定期保険とは保障期間中に被保険者(保険がかけられている人)が亡くなった場合、死亡保険金がもらえるだけの掛け捨ての死亡保障)
これがライフネット生命であれば、月○○円だが、かんぽ生命だと○○円となる。
断っておくが、商品内容はほぼ同じだ。せいぜい微小な解約返戻金があるかないかの違いしかない。それは保険料にほとんど影響を及ぼさないレベルだ。
言っていることが分かるだろうか。
同じような商品なのに、保険会社によりこれほど差があるのだ。かんぽ生命で保険に入ることは、150円の500mlコカコーラをわざわざ400円で買うようなものだ。別に高級なコーラを買うわけでもない。
かんぽ生命の生命保険でどこかおすすめできるポイントはないのか?
商品も特徴がない。しかも保険料が高い。
どうしてこれでかんぽ生命の生命保険をおすすめできるのだろうか。(そもそも私は生命保険をおすすめするときがほとんどないが・・)
かんぽの生命保険に入る人など、縁故で入らなければならない人か、縁故か、縁故くらいしかない。せいぜい、情報弱者や頭の悪い人がなんの得もない『かんぽブランド』に惑わされて加入するのだろう。
言っておくが、生命保険にブランドなど存在しない。
例えば車であれば、ベンツであれば、フォルクスワーゲンよりは人々に羨望の目(嫉妬の目)で見られることになるだろう。フェラーリであればなおさらだ。それはベンツやフェラーリに確かなブランド力があるからだ。女性がブランドバッグが好きなのも、ブランド自体にステータスが備わっているからだ。『周囲が口には出さないが、羨ましがる』という意地の悪い快感が得られるのもブランド力のおかげだ。
しかし、生命保険にはそのようなものはない。かんぽだろうが、日本生命だろうが、AIGだろうがロイズだろうが、どんなに世界的に大きな保険会社の生命保険に加入していても誰も羨ましがらない。
『あなたはかんぽの生命保険に入っているの?まあ!お金があるのね!羨ましい!』などとは言われないのだ。
『情弱おつwww何も考えずに大手の生命保険会社とかwww』と、むしろ蔑まれなければならない。
一般的には金融リテラシーがそこまで高くないので、せいぜい『ふーん・・・』で終わりだろうが。
もうおすすめできるポイントなど何もないことは察してきただろう。
規制だらけで会社規模も大きすぎるかんぽ生命がまともな商品・保険料の生命保険など出せるわけがないのだ。生命保険がどんどん消費者に選ばれる立場になっているのに、未だに押し売りまがいの営業を行っているのだから(この点は多くの大手生命保険会社も同様だが)。
これからは生命保険はあなた自身で選んでいかなければならない。収入もなかなか上がらない中、生命保険を節約できない人は後々多大な金銭的苦労をするだろう。
あなたには2つの選択肢がある。
ダラダラと流されて割高な商品に保険料を払い続けて、生命保険を『人生で2番目に高い買い物』にしてしまうか、本当に必要な部分だけ加入して、無駄なお金を払わずに人生を豊かにするかだ。
『必要な部分が自分で選べれば苦労しない』
それは確かにそうだ。
しかし、あなたは何も自分1人で生命保険について調べなくてもよい。
多数の生命保険から最適な生命保険を選んでくれる保険ショップがある。ほんの10年前までは保険ショップなる業態はほとんど流行っていなかったが、今やそのシェアはどんどん増えている。
もちろん保険ショップも営利企業であるから、生命保険の販売手数料で儲けているという事実には注意しなければならない。
しかし、10年前には多数の生命保険を比較検討してくれる人すら存在しなかった。みんな当たり前のようにセールスの言いなりで生命保険に加入していたのだ。
あなたは10年前やもっと古い時代遅れの人ではないはずだ。
かんぽ生命などというブランドのみ(そのブランドすら実態がない)の生命保険に加入するくらいなら、下記記事を参考に一度保険ショップに出向くことを強くおすすめする。
『FPに相談すると驚くほど簡単に生命保険料の節約ができる!』