掛け捨ての生命保険を最安値で入ろうとするあなたはおそらくそれなりに生命保険について勉強した人だと思われる。
最安値を探すにはあなたに必要な保険がきちんと定まっていないとできないからだ。
必要な保険種類、保障金額、保険期間まで分かっているという前提でここからの話は進む。
もし、あなたが自分にとって必要な、保険種類、保障金額、保険期間などわかっていないのなら、一度↓のコンテンツを読むことをお勧めする。
そして、最初に言っておくがこの記事では具体的に『どこの保険会社が一番安いか』ということには言及しない。後述するが、同じような商品でも年齢・性別が違うだけで、最安の保険会社は異なるし、それにもかかわらず『A保険会社が最安!』などとやると明確に保険業法違反の違法行為であるからだ。とは言っても心配はない。あなたが最安を選び出すポイントを抑えたうえで、どのように申し込めばそのような保険に加入できるかを提案する。
最安の掛け捨ての生命保険は年齢、性別、健康状態によりまちまち
実は生命保険料というのは各生命保険会社がそれぞれの戦略のもと色々な設定をしている。
基本的に数理計算上は条件が一緒であればどんな保険会社でもほとんど同じ保険料になるのだが、実際は各社の価格戦略なのかばらつきがある。
例えばA生命保険会社とB生命保険会社を比べて、同じ掛け捨ての保険金額1000万円、保障期間10年の定期死亡保険でも、50歳男性が加入するとA生命保険会社の方が安いが、30歳女性が加入するとB生命保険会社の方が安いということがある。
夫婦で生命保険を検討している場合など、夫が試算するとA生命保険会社が一番安かったからと言って、妻もA生命保険会社に加入すると本当は『もっと安い生命保険会社があったのに・・・』なんてこともあり得る。
男性の掛け捨て生命保険料の最安を探すなら抑えるべきポイント
2018年4月に多くの生命保険会社で保険料の改訂があった。特に30歳から50歳くらいの男性はその影響を強く受け、以前より掛け捨ての保険料が安くなった。当然、保険会社ごとに改訂幅が異なるので、慎重に選びたい。
男性の場合、掛け捨ての保険料が最安な保険会社は『喫煙者かそうでないか』『健康体かそうでないか』で保険料率を分けている保険会社を選びたい。特に、『非喫煙者で健康診断の結果等が良好な人』は非常に有利だ。ネット系の生命保険会社すら下回る保険料であることも珍しくない。
男性で『非喫煙者かつ健康に自信のある人』は必ず『非喫煙者優良体』の区分をしている生命保険会社を検討候補に入れることをお勧めする。逆に『喫煙者でそれほど健康に自信がない人』はネット系の生命保険会社など安さを売りにしている生命保険会社が主な検討対象だ。
やってはいけないポイントとしては、生命保険会社専属の直販セールスを多く抱えるような生命保険会社は最安どころか最高なグループであることが多い。同じような保険商品を同じ条件で比較すればすぐわかるので注意しよう。
女性の掛け捨て生命保険料の最安を探すなら抑えるべきポイント
女性の場合は2018年の保険料の改訂の影響を男性ほど強く受けてはいない。それでも安くなったことは安くなったが、全世代まんべんなくという感じだ。
女性の場合、『喫煙者かそうでないか』『健康体かそうでないか』で保険料率を区分している保険会社の商品でも、男性ほど保険料が有利というわけではない。『非喫煙者優良体』の保険料と、その他のネット系のそうした区分をしていない保険会社間での保険料に大きく差がないのだ。これは、女性の方が喫煙者が少なく『喫煙者か非喫煙者か』が男性ほど大きく死亡率に影響を及ぼしていないことが原因だ。
『非喫煙者で健康に自信のある』女性は、その他ネット系の生命保険会社の商品と、『非喫煙者優良体』区分がある生命保険会社の商品など幅広く選択肢に入る。『喫煙者』だったり『健康にそれほど自身のない』女性は、普通にネット系など保険料の安さを売りにしている生命保険会社から最安を探せばよい。
男性の場合と同様にやってはいけないのが、直販セールスを多く抱えるような生命保険会社を検討候補にいれることだ。保険料を無駄払いしたいなら最適な保険会社だが、節約をしたいなら最悪だ。
最安グループから最安に絞り込んで生命保険を申し込む方法
ここまでであなたは、最安な保険料の生命保険会社を選ぶための準備ができた。
おさらいする。
- 『喫煙状況や健康状態』で保険料を区分している保険会社や通販・ネット系生命保険の情報を集める
- 生命保険セールスから加入するのは保険料が高くなりがち
簡単だろう。
さて、実際に見直しを検討する場合に必須の要件がある。一度に多くの保険会社の保険料を比較できるようにしたいので、多数の保険会社の商品を取り扱っている生命保険代理店のFPに相談したいところだ。
そうした多くの保険会社を取り扱う保険代理店では、先ほどポイントにあげた『非喫煙者優良体』を扱っている保険会社や『安さを売りにしている』保険会社の商品はどちらもたいてい取り扱っている。そうした保険会社の主なる販売経路が生命保険セールスではなく生命保険代理店だからだ。
あなたは何も難しいことをする必要はない。下記のサイトからあなたに手近なFPがいる生命保険代理店(いわゆる保険ショップが多いか)を探し、あなたが入りたい保険種類、保険金額、保障期間を提示し、取り扱っている全ての保険会社の保険料を並べてもらえばよいのだ。
例えば私ならこのような感じか。
『月額30万円で保障期間20年の収入保障保険を検討している。この条件を扱っている保険会社全て出して一覧で見せて!』
もちろんこれはほんの一例だ。あなたに合った保障金額や保障期間、保険種類でアレンジしてFPとの相談に臨んでほしい。