生命保険会社で事務仕事の中途採用はほとんどしていない

生命保険会社の事務仕事は人気が高い仕事の一つだ。特に一度仕事を辞め育児が終わりまた働きたいという女性に人気がある。

気になるのが生命保険会社はそのような事務仕事の中途採用をしているのかということだ。

残念ながら正社員としての募集はほとんどない。一方派遣社員など非正規の仕事は少ないながらも求人はある。

生命保険会社では正社員の事務職は常に飽和状態

生命保険会社の事務職は非常に人材の流動性が低い。正社員に限れば、新卒採用時に大学生をいわゆる一般職(今は色々な呼び方があるが)で大量に採用し、自社で育成していく。その後ある程度結婚・出産などで退職したり、『3年以内に辞める若者』と言わんばかりの退職者も出る。そして欠けた人材の補充はほとんど毎年の新卒採用に頼っている。

また、最近では結婚・出産などで退職せず育児休暇を取ることが非常に一般的になっている。当然その後復職し正社員の一般職の空きの出にくさに拍車をかける。生命保険会社が福利厚生に恵まれていることの表れでもあるが、中途採用を目指す人にとっては都合の悪いことかもしれない。

さらに、最近は事務仕事はどんどんシステムにより効率化され、昔の一般職がやると言われていた事務仕事はどんどん機械がやるか非正規社員がやるかになっている。大手の生命保険会社では一般職と言われていた正社員が営業関係の仕事を一部担うようになっている。一部では営業関係の仕事をやらされることに不満がでてもいるくらいだ。

このように、正社員の事務職が行う仕事は減ることはあっても増えることはない。欠員の補充は正社員に関しては新卒採用か育児休職からの復帰になり、そうでなければ派遣社員など非正規社員をあてにしている。

このような環境では生命保険会社が事務職の正社員を中途採用することはほとんどない。
そもそも総合職の採用まで対象を広げても生命保険会社はほとんど中途採用をしていない。あるのは特殊なスキルが必要な部署がほとんどだ。

生命保険会社の事務職を中途採用で目指すなら派遣社員

一方、生命保険会社では派遣社員を中途採用することはよくある。多くの生命保険会社は大会社でありセールスを除いても数千人から1万人を超えるような人数が働いている。当然事務職の欠員というのはそれなりに出る。

よって、生命保険会社で事務仕事の中途採用を目指すなら派遣会社に登録してそこから希望するほうが現実的だ。

とは言ってもそれでも狭い門なことには変わりない。事務仕事である以上それなりのスキルを求められる場合もある。

結局生命保険会社に中途採用されるというのはなかなか難しいものと言わざるを得ない。