生命保険会社の事務の仕事はどのようなことをやっているか気になるのはこれから生命保険会社で働こうとしている人だろうか。
新卒採用や中途採用、あるいは派遣社員?
そのような人たちのために生命保険会社の仕事内容を解説しよう。
生命保険会社の本社部門の事務の仕事内容
生命保険会社は非常に大きい会社だ。多数の部門があり、特に本社部門は事務仕事の塊といってもよい。
そこで何をやるかなどほとんど部署独自のマニュアルに沿って行うものだから、私も全てが分かるわけではない。
しかし、マニュアルに沿って行われなければならない仕事とも言えるので、マニュアルから逸脱した仕事をすることはほとんどない。特に一般職と言われる人々は。
毎日、既定の仕事をすることが得意な人にとってはやりやすい仕事と言えるだろう。
生命保険会社に特徴的な以下の部署の仕事内容をわかる範囲で一部紹介しよう。
生命保険契約の審査
申込みを受けた生命保険契約の成立可否を判断する部署だ。
申込者の健康状態や職業など様々な基準に沿って生命保険契約を引き受けるか決める。多くの書類が飛び交う仕事だろう。医学知識が多少つく部署だったりする。生命保険会社特有の部署とも言える。
保険金の支払い審査
生命保険の加入者が亡くなったり入院したりした際、保険金や給付金の支払い可否を判断する部署だ。
必要書類が整っているか確認したり、足りない書類を顧客に請求したりする。特別な調査員を抱えているところもあり、こちらも生命保険会社独特の部署だ。
契約の保全
保険金の支払い以外の契約庶務を担当する部署だ。
住所変更をしたり保険金受取人を変更したり、解約処理をして解約返戻金を支払ったりととにかくやることの範囲が広い。一般的には一人がたくさんの保全業務をマルチに担当するわけではなく、ある程度仕事範囲を細分化して担当者を分けている。
保険計理
保険料を決めたり、経営戦略に必要な数字を算出したりする専門家集団だ。
ここの部署は事務仕事とは言え、専門的な数学知識を持っている人が担当する。保険計理人はアクチュアリーという専門資格を持つ人が担当しその年収は非常に高い。もちろんただの素人がこの部署に行くことはない。
資産運用
生命保険会社は金融機関であり大量のお金が集まってくる会社だ。
その膨大なお金をただ遊ばせておくわけがなく、株式や債券などに投資する仕事がある。ファンドマネージャーなどがいる部署だが、それに付随して事務仕事も多い。資産を預ける信託銀行とのやり取りをしたり専門的な知識がつく部署だ。
生命保険会社の営業現場の事務仕事
生命保険会社は非常に多くの営業拠点を抱えている。各都道府県はもちろん同じ市内に複数の営業所を抱えている場合もある。それら多数の営業拠点を統括する支社という単位があり、そこでの事務仕事もある。生命保険会社の事務仕事というとこちらのほうが一般的かもしれない。
営業所での事務の仕事内容
営業所での事務仕事は非常に多岐にわたる。
申込書類のチェック、契約情報の入力、顧客からの契約保全手続き、セールスたちの人事関係情報の管理、営業所長からの頼まれごとなど挙げたらきりがないほどある。営業所での事務仕事は割と過酷だ。残業する事務職員もいたりする。また生命保険セールスたちは癖のある人間が多いので、それらの人間関係も悩み事になりやすい。
事務職員の要員が少ないことは常態化しているので休みがとりにくかったりする場合もある。
しかし、一度営業所勤務を経験すれば、支社も含めた営業現場での事務スキルに困ることはほとんどなくなる。
支社での事務の仕事内容
支社での事務仕事は本社と営業所とのつなぎの役割だ。やることは営業所とほとんど変わらないが、生命保険セールス達がいないだけ気はずいぶん楽だ。事務職員の要員も多いので休みも取りやすい。はっきり言って仕事の楽さでは営業所よりも支社のほうが圧倒的に楽だ。その代り支社の事務職員は『使えない』と評判になるような人間がいくらかいる場合もある。
総じて、生命保険会社の事務の仕事内容は非常にマニュアルがしっかりしているだけあり、一般的な部署では難しい仕事ではない。資格取得をせまられ、そのための勉強などのほうがよっぽどわずらわしいくらいだ。生命保険会社の事務仕事の内容が他の事業会社や公務員などと比べて難しいということもない。その点は安心してほしい。
また、生命保険会社では事務職員に販売ノルマがあるかどうかというのは仕事内容とは別に気になる点だと思う。その点に関しては下記記事を参考にするとよい。