生命保険の保険料の無駄払いを放置し続けた人の末路

生命保険に無駄なお金を払っている余裕などまったくないはずなのに、世間の人々は相変わらず生命保険料をたくさん払い、まったく改善する気配がない。

あなたは、生命保険に加入している世帯が平均で約3万2千円(生命保険文化センター、30年度「生命保険に関する全国実態調査」によると世帯で支払う平均の保険料は年間38.2万円)ものお金を毎月生命保険会社に支払っていることをご存じだろうか。

そしてあなたは長く生命保険などの金融商品に関わり続けた私が、毎月わずか3200円しか生命保険会社に支払っていないことをご存じだろうか。

世帯主年齢別年間払込保険料(単位:万円)

全体 38.2
29歳以下 23.3 60〜64歳 43.9
30〜34歳 29.8 65〜69歳 33.8
35〜39歳 38 70〜74歳 29.9
40〜44歳 34.5 75〜79歳 35.3
45〜49歳 42.7 80〜84歳 29.5
50〜54歳 48.3 85〜89歳 36.5
55〜59歳 45.3 90歳以上 22.5

※生命保険文化センター平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」を参考に作成

生命保険ではいったいいくら支払うのか

生命保険セールスや物を知らない未熟なFPはよく『生命保険は人生で2番目に高い買い物』『生命保険は家の次に高い買い物』などと言う。

とんでもないことだ。

生命保険などより、車にかかる費用の方がよほど高いし、スマホなど通信費最近では高くつく。

生命保険セールスや生命保険会社が『生命保険を高い買い物』ということにしたいだけに過ぎない。

しかし、世間の平均と同じようなことをしていると生命保険が本当に『人生で2番目に高い買い物』になってしまう。

仮に25歳で世帯主になり生命保険に加入して80歳で亡くなるまで55年間、毎月ずっと世間の平均の保険料を負担したとしよう。

32000×12×55=2112万円

これが本当なら確かに『人生で2番目に高い買い物』になるのも納得せざるを得ない。

世間が本当にこんなに馬鹿なことをしているわけではないと信じたい。

生命保険にいくら払ってもあなたの人生はほとんど幸せにならない

もし世間の平均と同じような生命保険料を払い続けるととんでもない金額になるとわかったはずだ。

何も考えずに生命保険に無駄なお金を払い続けているとそれだけあなたの幸せは損なわれると思ったほうがよい。

私は生命保険は必要悪だと思っている。

生命保険は保険金が支払われなければ保険料はただ払っただけで終わりだし、保険金が支払われるような事態は通常うれしいことではない(人が亡くなっていたり、入院したり、がんになったりなど)。

生命保険を買った人はどちらにころんでも良いこととは言えない。買っても幸せにならない商品は保険という商品だけだ。

こんな商品に毎月3万2千払うくらいなら、仕方なく、どうしても必要で、削れない部分を除いて、生命保険など入るべきではないと思う。

生命保険に払うはずだったお金で、あなたの人生を豊かにすることを考えるべきだ。

趣味に費やしてもよいし、自己研鑽に使ってもよい。

私ならゴルフに毎月1回多くいくようになるかもしれないし、無駄になるとわかりながらも英会話スクールにでも行くかもしれない。英会話スクールは少なくとも生命保険よりは生活の質を上げることに貢献してくれるだろう。

特に現役世代は使えるお金に自由度が少ない。月に2万円でも多くお金が使えるようになったら現役世代のストレスももう少し緩和されるかもしれない。

世間の平均と同じようにする人と賢い人の差

生命保険料をたくさん払わずに浮いたお金を消費に使わず、資産形成に役立てる賢明な人もいるかもしれない。

もしかしたら人によっては3万2千円のうち貯蓄性保険の保険料もいくらかあるかもしれない。

しかし仮に3万2千円すべてが貯蓄性保険だったとしても、それはあまり賢い行動とは言えない。

生命保険会社に3万2千円づつ毎月預けることで、できなくなる行動があるからだ。

貯蓄性保険などよりもっと有利な投資先はいくらでもある。

仮に貯蓄性の生命保険より3%有利な投資先があったとして、運用利率年0%と年3%でそれぞれ毎月3万2千円づつ投資した場合の差を感じてみよう。

10年ごとの数値も載せよう。

10年 20年 30年
384万円 768万円 1152万円
448万円 1053万円 1869万円
40年 50年
1536万円 1920万円
2971万円 4457万円

3%違うだけでこれだけの差がある。

『3%投資先』というとものすごくハードルが高そうに思われるが、きちんとした投資知識があれば難しいことではない。

金持ちになる人はこの差が良くわかっているので生命保険で貯蓄などしない。もっと有利な投資先を探している。

金持ちと貧乏の差は広がるばかり

生命保険の保険料を無駄払いする人は結局のところ貧乏体質から抜け出せない。

有利な投資先があるのに、勉強しないために貯蓄性生命保険などに入り、貴重な機会を逃し続けている。

ましてや、余分な生命保険に入りすぎて保険料を無駄払いしている人ならなおさら貧乏になりやすい。

少なくとも、あなたの人生を幸せにするものではない生命保険にお金を多く払う人は比較的抑圧された人生になるのだろう。

しかし『そうなりたくない!』『そんな状態から抜け出したい!』と思うなら今すぐ行動することで状況は改善できる。

3%の投資先を見つけるための勉強は少し手間がかかるにしても(それはとても簡単な理論だが)、生命保険料の無駄払いは少し勉強すればほとんどノーリスクで改善できる。

まずはメインコンテンツ『毎月の保険料を2万円減らし金持ちになる生命保険の選び方』を参照して生命保険の選び方を学びなおすことで、無駄払い体質から抜け出そう!