『生まれてくる赤ちゃんのために』と思い、出産前からあれこれ準備するのは当然のことだ。
『赤ちゃん用のベッドや車のチャイルドシート、そもそもおむつはどうする?』
やることは多い。
しかし何のきっかけかは知らないが、赤ちゃんが生まれる前から生命保険の心配をする人がいる。
その心配は半分くらいはごくまっとうな心配で、もう半分は完全に不要な心配だ。
赤ちゃんが生まれるということは親の経済的な責任が跳ね上がり、生命保険が必要になるのだ。私がほとんど唯一と言っていいほど生命保険に入るタイミング・見直すタイミングとして強調するのが、『子供が生まれる時』だ。
また、妊娠直後に妊婦としては出産時のトラブルに関して医療保険が役に立つのか、見直しができるのか気になるところだろう。
一方、生まれる前から『赤ちゃん本人の生命保険』の心配をする意味が分からない親がいる。いや・・・実際には親もそこまで愚かではないはずだ。きっと生命保険セールスに『赤ちゃんが生まれたらその子が加入する保険も検討したほうがいい』とか意味の分からないことを言われ混乱しているだけだろう。
ちなみに、赤ちゃんが生まれる前から学資保険に加入できる保険会社はある。胎児の状態で生まれる見込みで学資保険に加入するできるのだ。こうした契約をする人はいないことはないが、あまり一般的ではないことも付記しておく。
赤ちゃん本人の死亡保険?医療保険?これらは少なくとも生まれる前には加入できない。生まれた後でも0歳から加入できる保険会社はそれほど多くない。そもそも赤ちゃんに生命保険は不要なのだ。こんなことは考慮しなくてよい。
赤ちゃんが生まれる前に考えなければならない生命保険
赤ちゃんが生まれることで親の経済的責任が増える。子供は自分でお金を稼ぐことができないから、親が万が一亡くなったり、長期的に働けなくなったら、子供も含めた家族の生活は危機的状況になる。親が亡くなっても子供が生活に困らないように生命保険に加入するのはほぼ必須と言ってもよい。
あなたは自分が亡くなった、あるいはパートナーが亡くなった時に備えて生命保険を検討する必要がある。
『出産したら今すぐ生命保険を見直ししなければいけない!』の記事のように赤ちゃんが生まれる前後だけは私は生命保険に入ることを勧めている。赤ちゃんが生まれる前だけど早くない?そんなことはない。今すぐ検討すべきだ。
特に死亡保険は『もう迷わないおすすめの死亡保険の選び方』を参考に詳細な検討をしてみるとよい。
妊娠・出産のトラブルに備える生命保険
妊娠・出産時のトラブルに関する保険金給付金は生命保険会社全体の保険金給付事例の中で大きな割合を占める。
帝王切開だけとっても妊婦のおよそ20%程度が経験するのだから、帝王切開による給付金はとても多い。
帝王切開ほど大げさな処置にならなくとも、出産時の処置は意外なところで医療保険の給付対象になる場合がある。
すでに加入している医療保険がある妊婦は『帝王切開や流産など出産トラブルで生命保険はいくら保険金が出るのか』の記事を確認してほしい。
また、妊娠が分かってからそうした出産時のトラブルに備えた医療保険に見直したい人もいるだろう。だが、妊娠が分かってからの生命保険の見直しは若干制約がつく可能性がある。そのあたりは『妊娠中でも生命保険の見直しはできるが肝心な部分で役に立たない』の記事にまとめてある。
赤ちゃん本人の保障や学資保険の必要性について
先も触れたが、学資保険などは出産前でも学資保険には加入できる場合がある。生まれる前から赤ちゃんの将来の教育費の備えをすること自体は良い考えだと思う。
だがそれを学資保険に頼ることはあまりお勧めできない。
学資保険は長期の契約となるが、長期になるからこそのリスクが存在するからだ。
また、もっと恐ろしいことに赤ちゃん本人の死亡保険や医療保険を検討する人がいる。
赤ちゃん本人の死亡保険や医療保険など学資保険以上に不要だ。
理由が知りたい人は『赤ちゃんにまで生命保険が必要だと本当に思ってるの?』を参考にするとよい。
赤ちゃんが生まれる前から生命保険の検討をすることは非常に大事
一般に出産後は赤ちゃんの世話に忙殺され、とても家計のことや将来の長期的なことを考える余裕はない。
出産前の方が生命保険のことを含めた長期的なことを考えるには余裕があるだろう。
よって、生命保険のことは赤ちゃんが生まれる前に検討することをおすすめする。
もちろん契約するのは出産後でも構わない。しかしある程度どのような契約に加入するのかは事前に決めておいたほうがよいだろう。
生命保険について詳細に検討してみたい人は一度『保険の見直しどうすべきか分からない人はFPの無料相談をまず受ければ解決する』の記事を参考に専門家の相談を受けてみるとよい。
今はFPに相談して賢く保険に加入するのが一般化しつつある。同時に大きく生命保険料の節約に成功することが多いのも特徴だ。