『20代の方におすすめの生命保険を紹介しますね!』
『まずは生命保険の基本から学んでいきましょう!』
『どんな種類の生命保険があるかというと・・・』
『20代が生命保険を選ぶ前に知っておくべきポイント』
『20代ライフステージ別の保険とは・・』
うん!なかなか生命保険の商売用としては理想的でいい構成じゃないか。
今回はこのように文章を書いていこうではないか・・・
と、まあこのように20代向けのおすすめ生命保険の記事を書こうと思ったら、生命保険会社や手数料目当てのFPなら、上記のようになるだろう。
私もそうする。真実を覆い隠して!
上記の見出し的な物は、某保険会社のコラム的なものを参考にしたものだ。
保険会社がこんな記事を書いているのだから救えない。
いや、保険会社はこういう記事しか書けないことは分かっている。彼らも本当のことを分かった上で書いているのだ。
『20代におすすめの生命保険とかwww』というタイトルでは記事は書けないだろう。
数多の20代が加入する生命保険の平均値とあなたは何の関連性もない
いったい、冒頭で示した見出し例の何が問題なのか。至極真っ当に見えるではないか!
『生命保険の基本を学ぶ』のは、生命保険に加入する・しないにかかわらず知っておくべきだ。
特に20代という年代ならその必要性は高いだろう。この点では20代をターゲットにした物としては適切だ。
『生命保険の種類について学ぶ』のも同様に知識として重要だ。
『20代が生命保険を選ぶ前に知っておくべきポイント』このあたりから怪しくなってくる。
某保険会社のサイトでは『必要保障額を知ろう』『20代の平均保険金額はいくらくらい?』『病気やケガでの入院金額はいくら?』『20代男女の平均保険料は?』などと見出しが並ぶではないか。
生命保険の検討と『必要保障額』を知ることは関連性は深い。基本中の基本で重要な事柄だ。
だが、20代であることと、必要保障額の金額には関連性はない。
そして『20代の平均保険金額』と個別の20代の人の必要な保険金額には関連性は全くない。
『病気やケガでの入院費用』と個別の20代の人が入るべき医療保険との間に関連性は低い。
『20代男女の平均保険料』と個別の20代の人が支払うべき保険料には全く関連性がない。
考えてみてほしい。
あなたが20代であっても、子供がいる人がいれば、いない人もいる。
大多数はそうではないだろうが、親に経済的援助を行っている人もいるかもしれない。
個々人の状況により必要保障額は0にもなれば5000万にもなり得る。
そこに年齢は関係ない。まあこれはまだいいだろう。
しかし『平均』を持ち出して、加入の目安とさせるのは絶対に承知できない行為だ。
20代の平均保険金額で2000万円の保険がおすすめされていようと、必要ない人には必要ない。これも個々人の事情による。『病気やケガでの入院費用』も同様だ。
『20代の平均保険料』に至ってはさらにひどい。
平均保険料とは、割高な保険会社の商品に入っている人もいれば、割安なものに入っている人もいる。そもそも加入していない人もいる。もちろん保障てんこ盛りで加入している人もいる。
そんな事情がバラバラのデータを集めた平均値など、あなたの状況にマッチするわけがない。
端的に言えば、平均値がたとえ100万円だろうが、あなたにとって必要なければ、あなたにとって最適な生命保険は『加入しない』というものであるはずだ。
短くまとめると、『生命保険にテンプレはなく、あなた自身に合うものしか存在しない』ということだ。
『年齢性別ごとのおすすめ生命保険なんて存在しないという当たり前のこと』それでもテンプレ欲しい欲しい病の人のために、20代男女別におすすめの生命保険の例をまとめた記事を書いたのでそれぞれ参考にしてほしい。
いや参考にしないで、『あなただけの生命保険をきちんと作りなさい』というのが本音だが。
『20代女性におすすめの生命保険』 『20代男性におすすめの生命保険』自分だけの生命保険がどんなものか知りたいが、自力ではとても無理だというのが普通だろう。
そのような人は、下記記事を参考に一度FPに相談してみることをおすすめする。
FP業務は基本的に、相談者の状況をヒアリングした上で、その人個々人に合ったプランを作成するのが基本の仕事である。生命保険についても、適切なものが見つかるはずだ。
『FPに相談すると驚くほど簡単に生命保険料の節約ができる!』