20代女性におすすめの生命保険

ああ・・・これ生命保険の営業向けの記事かね?

20代・女性とか年齢性別で区切って記事を書くのは当サイトの方向性と大きくずれるのだが・・・

『年齢性別ごとのおすすめ生命保険なんて存在しないという当たり前のこと』『20代におすすめの生命保険はありません!』の記事でも思いっきり、『年齢性別で保険を考えるとかwww』という趣旨で書いてしまっているし・・・

まあ、世間にはテンプレがないと不安がる人があまりにも多いから仕方なくこの記事を書くわけだ。

よし、そうやって自分をごまかしてハイテンションで20代女性へのおすすめ生命保険を書こうではないか。

賢い淑女諸君はこの時点で『この記事は読まない』と決断できるはずだ。賢くない淑女諸君も読んだ後『なんて役に立たない記事だったのか』と思う保障をしよう。

テンプレ『20代女性におすすめの生命保険』

生命保険においてテンプレプランは役に立たないと当サイトでは方々で言っている。

つまり、ここで書くことは役に立たないプランだということだ。

役に立たない記事を敢えて書く理由は、このような役に立たないプランを提示する人があまりにも多いからだ。

どういうものが役に立たないか知っておけば、悪いものを見抜く力がつく。

では始めよう。ちなみに、役に立たないテンプレプランだということを分かりやすくするため、その間は『ですます調』で書こうと思う。

若いうちは死亡保障より医療保障を充実させましょう

一般的に、20代のうちは独身の方が多く、誰かのための保障というよりは、自分自身の保障を重点的に考えるべきです。

そのため、医療保障を中心とした保険加入を考えましょう。

女性特有の病気を重点的に保障する特約も各保険会社で発売されているので、女性の場合はそうした特約を考慮するのもよいでしょう。
若いほうが保険料も安いので、今のうちに終身医療保険に加入するのがおすすめです。

死亡保障は葬儀代程度の準備があればよく、300万円も準備されていれば十分です。

終身保険なら、300万円の死亡保障を確保しながら、貯蓄代わりにもなるのでおすすめです。

とまあ、テンプレプランは20代女性は独身が多いと決めてかかって(まあ事実ではあるが)、独身向けのプランを重点的に推す。

まあ、20代だから独身向けのプランでいいだろうという決めつけはあまり好きではないが、とりあえずは独身向けに上記テンプレおすすめプランを論理的に全否定するところから始めよう。

死亡保障?葬儀代?貯蓄代わり?頭湧いてるの?

独身時代の死亡保障など基本0円でよい。経済的に親の面倒を見ているとかいう特殊な事情があれば、その限りではないが、親の面倒を見ているなら、むしろ300万とか500万の死亡保障では到底足りないだろう。個別事情によるが2000万、3000万レベルで必要になるはずだ。

まあ、親の面倒を見ている人の方が少ないはずだから、今回はそういう前提でいこう。

さて、独身に死亡保障を売り込むときに使われるのが『葬儀代』というフレーズだ。

私の価値観では『自分の死んだあとの葬儀代まで気にしてられるか』というところだが、今どき葬儀などきちんと探せば20万・30万程度でできる。300万もいったいどうするつもりなのか。

また、合わせ技で『終身保険で万が一の葬儀代の準備をしながら貯蓄しましょう』という一見効率のいい提案がなされる。

しかし、葬儀代ごときをことさら重要視しても仕方ないのは先ほど述べた通りだし、貯蓄するなら終身保険などより普通に預金でもしたほうがよほどよい。

『本当に賢い人は貯蓄性の生命保険に入ったりしない』

医療保険を終身で?後先考えないリスクを負うことになるぞ!

私は医療保険は不要であると、声高に言っている。

給付率(保険金として受け取れる期待値)は悪いし、保障内容は複雑だし、保険会社の利益が乗りまくっているし。

そもそも、若いうちは入院・手術のリスクなどほとんどないのだから、なおさら不要だ。

このように言うと、『若いからこそ、保険料が安いうちに加入するべきだ。』という人も現れる。まあ、保険は一度大病をすると加入しづらくなるので、その観点もわからなくはない。『わからなくはない』という程度だが。

しかし、『医療保険を終身で』ということは絶対に間違っていると信じている。

医療は日進月歩で進んでいる。手術の現場では、可能な限り患者の負担を減らす方向で、手術自体件数が減るかもしれない。入院日数うに関しても、ますます短期化していくだろう。医療技術が進歩しなくとも、高齢化で患者数は右肩上がりなのだから、入院日数は短くならざるを得ない。

つまり、将来的に『入院日額いくらの保険金、手術給付金』などという、現代主流の医療保険に入れば、年を追うごとにその価値を落としていく。

例えば、20代のあなたが、『保険料が安いうちに終身の医療を!』とおすすめされ、加入したとしよう。

現代ではおよそ、平均の入院日数は20日前後だが、40年後、本格的に医療保険のお世話になるような年代になったとき、平均在院日数は10日になっているかもしれない。つまりもらえる金額、確率ともに落ちていることは十分に想定されるのだ。

しかし、支払う保険料は契約時(平均入院日数20日程度を期待していたころ)と同様に払い続ける。

契約の価値が落ち続けるのに、保険料はそのまま。こんなバカな話があるか。

若いうちに終身医療保険に加入した人は、40年後後悔するだろう。

女性特有の病気に備える医療特約などただのマーケティング商品

女性特有の病気の医療保険として、特約が用意されていることは多い。乳がん・子宮がん・子宮筋腫などの病気で入院した場合は、入院給付金が上乗せされたりする。

女性限定の特約なので、なにやら女性だけ有利な条件で加入できるものがあるように見えるかもしれない。

しかし、別に保障内容に比べて保険料が割引されているなど特別有利な条件は何もない。特約を上乗せすればその分、それなりの保険料が加算されるだけである。

女性マーケットを開拓するためにこのような商品を用意しているのだろうが、お得なことは何もないのだ。

女性限定だからといって、このような特約に無駄に加入しないように注意したい。

所詮は医療保険なのだ。

20代女性に私が本当におすすめする生命保険は何か

ここまで来ると、もはや20代女性だからといって、特別何か入るべき生命保険があるわけではないということがわかるだろう。

あなたが、家族を持ち、あなたが一家の収入の大黒柱であるとか特別な状況でない限りは、生命保険などほとんど不要なのだ。

それでも、わずかながら加入したほうがいい保険、おすすめできる保険というのは存在する。

その保険はたった以下の2種類しかない。

個人年金保険

就業不能保険

個人年金保険は貯蓄を目的とした保険だ。60歳まで保険料を積み立て、老後の生活資金の足しとして準備するというのが主な使い方だ。

私は、個人年金保険に全く加入していない人には、月額6,666円以下で加入することをおすすめしている。主な理由は個人年金保険料控除という所得控除を受けられるという唯一無二の機能を有していること・その金額が月6,666(年間8万円)の掛金のとき控除の最高額に達するということだ。

詳しくは下記の関連記事を参考にしてほしい。

『個人年金保険には毎月7000円弱入るのが最適である理由』

もう一つの就業不能保険については、加入者が長期間働けなくなった場合に収入の補てんとして保険金がもらえるというものだ。病気やケガなどで起こるリスクの最も怖いものは、長期間働けなくなり収入が途絶えることだ。このようなリスクは、独身だろうと既婚だろうと起こり得る。

就業不能保険についても下記記事を参考にしてほしい。

個人年金保険はどの会社でも保険料や利率に大差ないが、就業不能保険は会社によって割安・割高がある。そうした細かい違いはFPなど専門家に相談しながら解決するとよい。

現在、若い人は保険ショップなど保険を専門とするFPに相談して生命保険を検討するのが当たり前になっている。FPへの相談を検討する場合も下記記事を参考にしてほしい。

『FPに相談すると驚くほど簡単に生命保険料の節約ができる!』