なんと18歳から生命保険について相談があった!という話

今回は具体的な相談事例についてお届けする。

なんと18歳の男性から生命保険について相談があったのだ。

曰く『子供ができて、親から「生命保険に入らなきゃいけない」と言われたけど、何も分からないから聞きにきた』というものだ。

18歳で子供ができたというのも驚きだが、親から言われたとはいえ18歳から『生命保険』なる単語を聞いたのも驚きだ。

驚きだが、『子供ができた18歳が生命保険についてどう考えるべきか』などという情報はほとんど出回っていないので、真剣に取り組まなければいけない案件だった。

ちなみに、結婚しておらず子供もいない、大多数の18歳(10代)にとっては、この記事は何の意味もさなさい。

もし、あなたが、結婚しておらず子供もいない(予定もない)18歳(10代)ならば、一言『生命保険は18歳には通常、不要だ!』

18歳男性の生活状況

妻18歳

子供0歳

貯蓄なし

収入:夫の勤労収入(手取りで14万円)、妻の勤労収入(手取りで4万円)

毎月の支出と収入がほぼ拮抗

18歳で子持ちという状況は生命保険業界でほとんど考慮されていない現状

この男性の状況では、生命保険料に5千円払うことすら大きな負担で、直ちに赤字家計となる原因となった。

よって、生命保険は本当に最低限必要なものだけを加入しなければならなかった。

最も必要性が高いのは言うまでもなく、万が一の際の死亡保障だ。

子供は0歳で、夫の収入のほうが妻の収入より高い状況を考えれば、夫に死亡保障をかけるのがよい。

問題は20歳未満では加入できない生命保険会社が多いことだ。

いや、ないこともない。

大手の生命保険会社はたいてい年齢ごとに加入できるプランを用意している。

パッケージ化された余計な保障てんこ盛りのものが・・・

この男性は、医療保険やがん保険など余計な保障までパッケージ化された上、割高な保険料である大手生命保険会社の保険など論外だった。安くとも7000円程度はするのだ。

死亡保障を充実させようとすると、1万円近くなる。

当然、インターネット・通販系の生命保険会社で安いところを探すことになる。

最低でも単品で死亡保障のみの保険を売っているところをピックアップしたかった。

インターネット直販は全滅だ。少なくとも20歳以上でないと加入できない。

しかし、一部保険会社で対面販売(つまりどこかの代理店経由)であれば、18歳でも加入できるところがあった。

少なくとも割安な死亡保険に加入できる可能性はゼロではなかった。

代理店経由で可能ならば、保険ショップに『18歳でも加入できる一番安い死亡保険は何か』という切り口で相談すれば解決する可能性が高いのだ。

あとは、死亡保険の期間と保険金額だ。

保険料支払いに余裕がないことを考えれば、なるべく短い期間のものがよかった。

20歳になれば、インターネット直販の生命保険にも申し込めるようになり、さらなる保険料節約が可能になるので、20歳の時に見直しすることになるのだ。

あとの保険金額は18歳という年齢を考えれば、加入金額の上限が低いことが想定される。

それと支払い保険料との兼ね合いでまずは2000万円か3000万円の死亡保険に加入できればよい。それでも子どもが0歳であることを考えれば保険金額としては少ないが、支払いの問題もあるから贅沢は言えなかった。

医療保険やがん保険、終身保険など加入している余裕はない

子供がいる以上、最優先は死亡保険だが、死亡保険を保険ショップで見積もってもらうことを勧めた以上、医療保険やがん保険・終身保険など必要性が低いものを勧められる恐れがあった。

その点は『支払える保険料にほとんど余裕がない。予算はせいぜい3000円。亡くなった時の保障だけを考えたい』と強く言うことをおすすめした。

医療保険やがん保険は、支払いに余裕があったとしても不要な理由を説明したし、終身保険など貯蓄性の保険についても同様だった。

『注目!医療保険が不要である7つの理由!』 『本当に賢い人は貯蓄性の生命保険に入ったりしない』

生命保険に入る前ですら、収支がカツカツだったのに、余計な保障など加入している余裕はないのだ。

通信費も無駄が多かったので、使うデバイスを絞るようアドバイス

しかし、死亡保険のみでも家計をかなり圧迫することは間違いなかった。

他に無駄なところがないか家計支出を確認してみた。

目についたのが、通信費だった。

夫婦ともにスマホを持ち、家に光回線を引いているという状況だった。

スマホについては格安SIMを利用すればかなり通信費が削減でき、全てのインターネットの利用はスマホだけにしてしまい、家に引いている光回線は解約してはどうかと提案した。

世の中はスマホでたいていのことができるのだ。『余裕もないのにわざわざパソコン用に光回線まで引く必要はない』と割り切ってもそんなに不便はないはずだ。年齢が若いので、スマホだけでも問題ない生活ができるようになるだろう。

こうして、死亡保険だけの保険料をねん出する余裕ができた。

20歳になったらもう一度相談に来るように伝える

20歳になったら、加入できる生命保険の選択肢が大きく広がる。

18歳に加入した時と比べて同じ保険料で保険金額を増やすこともできれば、保険金額は同じで保険料を節約できるようになることが想定できた。

収入保障保険を使えるようになることも大きい。

そのため、20歳になったらもう一度相談に来るように伝えた。その時は、広がった選択肢をもとに、より良い生命保険はどんなものかをアドバイスできるからだ。

18歳(10代)で子供ができてしまって生命保険が必要になってもあきらめないこと

以上の相談事例のように、18歳でも必要な保障をきちんと絞り込めば、最低限必要な保障を少ない負担で加入することができる。

何も考えずに、生命保険セールスなどに見積もってもらうと、7千円、1万円などの生命保険に加入させられてしまうだろう。

『3000円しか払えない(本当はそれすらきつい)。子供ができたから死亡保険だけでいい』という要求をしっかりもって、保険ショップに『その中で一番安いところで』と見積もり依頼をすれば選択肢は何かしらあるはずだ。

大事なことは『必要なのは死亡保険。予算は3000円』などと明確に希望を伝えることだ。

大手生命保険会社のセールスでは『18歳で死亡保険単品・予算は3000円』という保険は100%提案できないが、保険ショップならば可能性はある。

18歳で生命保険が必要になってしまった人は以下の記事を参考に保険ショップやFPに相談予約をして、可能な限り安い死亡保険を見積もってもらおう。

『保険の見直しどうすべきか分からない人はFPの無料相談をまず受ければ解決する』

最後に、結婚しておらず子供もいない大多数の18歳はいかなる生命保険も不要だ。

この記事は、若くして子供ができた10代のために書いている。

勘違いして『18歳はみんな生命保険が必要だ』などと思わないでほしい。念の為・・・