『完全版』10代に必要な生命保険をお教えしよう!

10代に必要な生命保険?

これを見ているあなたは10代の子供がいる親?

もしそうなら、あなたは今すぐまともなFPに相談したほうがよい。

10代の子供の生命保険の心配をするような親はたいてい自身の生命保険も無駄が多いことだろう。

今からでも遅くない!

今すぐ!行動しなさい!

理由?そんなこと決まっている。

10代に生命保険なんて必要ないからだ。

この記事を読めば、10代に生命保険が必要な状況など極めて限定的だとわかるだろう。

10代が生命保険に加入する一般的(だと信じられている)な理由

生命保険セールスや質の低いFPだと、たいてい10代に生命保険が必要な理由として以下のものを強調するだろう。

  • 万が一の際の葬儀代
  • 入院による思わぬ出費
  • 教育費(特に大学進学)の積み立て
  • 若いうちに生命保険に入ると保険料が安い

どれも、なんとか必要のない10代にまで生命保険を売りつけようとする、保険業界の苦しい理由付けだ。

10代の子供の葬儀費を気にするずれた感性

いったいどこに10代の子供が亡くなって、しかもその葬儀代まで気にする親がいるというのか。

まともな感性をしていれば、10代という未来あふれる年代の子供が『もし亡くなった時』などという話を、セールストークですらやろうとは思わないだろう。

いじめられて自死するのか?交通事故で亡くなるのか?突然難病にかかって亡くなるのか?

いずれにせよ縁起でもない話だ。

10代の子供が突然亡くなることを現実として想定している親など通常いないだろう。

そして、10代の子供が亡くなったとしても経済的には誰も困らないという、生命保険をかけるべき理由すらない。

何が言いたいかって?10代に生命保険なんていらないということだ!

医療保険の守備範囲の狭さ

じゃあ、医療保険ならばどうなのか!という議論もあるだろう。

10代の子供が入院するリスクもほとんど想定できない。ケガの確率が高いだろう。

それならば傷害保険で十分だ。

だいたい、医療保険は守備範囲が狭いのだ。しかも、その狭い守備範囲がどうでもいいところに焦点が当たっているという不味さ。

たいていの医療保険は1入院60日を限度に、日帰り入院から保障するのが主流となっている。

どこの家庭で、2~3日の入院費を払えないところがあるというのか。もし払えないほど貧乏なのだとしたら、役に立つか立たないかわからない医療保険など入っている場合でもないだろう。

短期入院に対する医療費の支払いなど貯蓄や自助努力でなんとかするべきだ。保険は何もなければ払い損なのだから、自分でなんとかできる部分まで保険でカバーする必要はない。

一方、1入院60日限度という制限のせいで、本当に家計に負担がかかる長期入院のリスクに備えられない。長期入院特約という便利な特約もあるが、特約なので、『日帰り入院から保障』とかどうでもよい保障を提供する主契約に加入しなければならないのだ。

10代になってからの学資保険はすでに手遅れ

学資保険はそもそも有用でないが、10代から加入する学資保険はすでに保険期間の設定が短すぎて加入できないことが多いだろう。

そもそも生命保険で貯蓄するのはリスクが高いので、0歳だろうと学資保険は不要だ。

『本当に賢い人は貯蓄性の生命保険に入ったりしない』

定期預金でも、公社債投資信託でも、リスクが低く、手数料も安く、現金化もしやすい、積み立てに適した金融商品は世の中にたくさんあるのだ。

わざわざ、学資保険を選ぶ必然性がない。

若いうちに長期の生命保険に加入する愚かさ

『若いうちに加入したほうが保険料が安くお得です』というのは生命保険の営業現場ではよく用いられる。

今まさに加入する生命保険のプランが熟慮の末に固まった人が、翌日申込すると、保険年齢(保険契約上の年齢)が上がり、保険料が上がるというなら、『今日加入したほうがお得』というのは分かる。

しかし、そもそも必要性がない人に『若いうちに加入したほうが保険料が安くお得です』というのは100%違う。

いかに安かろうと『必要のないもの』は必要ないのだ。必要にならない限り生命保険は0円でよいのだ。

あなたは、サッカーボールを買いに来て、『今日だけ木製バットが1000円引きです』と言われてもそのバットは買わないだろう。

『生命保険はいずれ必要になるから~』とか『病気になったら加入しにくくなりますから~』という、対抗セールストークをしてくる人がいるが、『ずっと必要にならなかったらどうするんだよ!お前が保険料返してくれるのか?』と言い返してやればよい。

10代で生命保険が必要な状況

ここまで、10代に(というかどの年齢でも一緒なのだが)、生命保険が一般的には不要な理由を説明した。

しかし、限定的な状況ながら10代でも生命保険が必要になる場合はある。

以下のような状況に直面した10代の人、もしくはその親は真剣に生命保険加入を考えるべきだ。

『なんと18歳から生命保険について相談があった!という話』

10代で子持ちとなった

子供ができれば年齢に関わりなく、親が亡くなった場合の生活費の保障を考える必要がある。

その場合、誰が生まれた子供の生活費を稼いでいるのかをまず考えよう。

関係者が多いので、簡単なモデルケースで考えてみよう。

Aさん:45歳
Bさん(Aさんの息子):19歳
Cさん:18歳(Bさんの妻)
Dさん:0歳(BさんとCさんの子供)

もしこのようなケースで、Aさんの収入で4人の生活費をすべて賄っているならば、Aさんが亡くなれば、残り3人の生活は直ちに困窮するだろう。

この場合は、まずAさんに大きな死亡保障のついた生命保険をかけるべきだ。

ゆくゆくBさんやCさんが収入を得るようになり、Aさんの経済的負担が減れば、Aさんの生命保険を減額、または解約し、逆にBさん、またはCさんの生命保険を検討すればよい。

すでにBさんCさん夫婦が経済的に独立している場合は、Bさん、Cさんのうち、生活費を主に稼いでいる方に生命保険をかける。

問題は、10代で生命保険に加入する場合は、保険料節約の強い味方『収入保障保険』が使えないことだ。収入保障保険は、多くの保険会社で取り扱い年齢が20歳になってからという規定のことが多い。

ゆえに通常の定期保険で死亡保険を加入する。

幸い10代ならば保険料はかなり安いので、定期保険でも月3000円も払えば十分大きな保障に加入できるだろう。

10代で親の生活を支える

あまり想像したくないが、10代ですでにまともな収入があり、かつ親がすでに子供のすねかじりになっているような場合だ。

10代でまともな収入とは?芸能人か?

その上子供に生命保険までかけるのは、心情的には納得いかない気分があるが、経済的には、収入を稼いでいる子供が亡くなれば、親の生活が破たんする。

まあ、生命保険金があっても、このような親の場合は、すぐに生活が破たんしそうだが・・・

10代の子供に生命保険は基本的にいらない

以上の通り、特殊な状況を除いて、10代の子供に生命保険など必要ないことが分かっただろう。

10代に生命保険を勧める人間など、基本的に信用できないものと思ったほうがよい。

何度も言うが、10代に生命保険が必要な場面がほとんどないからだ。

逆に、その親の生命保険は大丈夫だろうか。

冒頭触れた通り、10代の子供の生命保険まで心配するような親は、たいてい自身の生命保険で過剰な保障に加入している傾向がある。
そしてそのような人は、たいてい『生命保険セールスの言われるがまま』生命保険に加入していることが多い。

いちど、親自身の生命保険契約について第3者の意見をいれてみるとよい。

私の考えでは、世帯で(1人当たりではない)1万円以上、生命保険に加入していれば、無駄な保障がある恐れがあり、1万5千円を超えれば赤信号だと思っている。これが、貯蓄性の低い商品ばかりだったら、あなたはFPに相談しなければならない。

『相談したほうがいい』ではなく『相談しなければならない』だ。

以下の記事を参考にして、FP相談を予約し、一番進んだ生命保険の加入の仕方とはどのようなものか聞いてみるとよい。

『生命保険を見直し保険料を10,000円節約したい人は他にいますか?それも簡単に!』