個人年金保険料控除は何歳まで受けられるか

個人年金保険料控除を受けるのは手軽かつ有効な資産運用方法だ。

個人年金保険は入り過ぎると見えにくいデメリットが拡大していくが、月6667円までの掛金なら有効だ。

そんな個人年金保険料控除は何歳まで受けられるのだろうか。

いや、もう一つ気になる観点は、『いつまでに加入すれば個人年金保険料控除を受けられるか』だ。

順番に見ていこう。

個人年金保険料控除を受けられるのは保険料を支払っている間

個人年金保険料控除は個人年金保険料税制適格特約が付加された個人年金保険なら、保険料を支払っている間ずっと受けられる。

月払いや年払いの個人年金保険なら一般的に年金受取開始年齢まで支払うのが普通だ。

よって年金受取開始年齢が65歳からなら、65歳まで個人年金保険料控除は受けられるし、70歳の場合でも同様だ。

ただし、個人年金保険料控除を受けるための条件に『年金受取開始年齢が60歳以上であること』という条件があるので、55歳までということはない。

いつまでに加入すれば個人年金保険料控除を受けられるか

個人年金保険料控除を受けるための条件に合致していれば年齢は特に問わない。

ただし、その条件の中に年齢や期間に関する要件があるので、そのあたりで左右される。

個人年金保険料控除を受けるための詳しい条件については『個人年金保険料控除を受けるための条件について徹底解説』を参照のこと。

その条件の中に『保険料支払い期間が10年以上であること』と『年金受取開始年齢が60歳以上であること』という条件がある。

もし60歳から年金受取をしたいなら、50歳までには個人年金に加入しなければならない。

理論上は年金受取開始年齢の10年前までに加入すれば個人年金保険料控除を受ける余地がある。

ただし、個人年金は契約できる年金額の最低額が保険会社によって定められているので、あまり短い保険料支払い期間だとそれなりに多くの掛金がないと契約できない。1か月の掛金を大きくしたくないなら、保険料支払い期間を長めにとる必要がある。そのあたりも考慮しなければならない。

1カ月の掛金を大きくすれば10年の保険料支払い期間でも大丈夫なことはあるが、掛金を大きくするのは『個人年金保険に入ることのデメリットって知ってる?』の記事の内容のようにデメリットがでてくるのでお勧めできない。

50歳くらいで加入しようとするなら、年金受取開始年齢を65歳や70歳にすれば1か月の掛金は比較的少なく個人年金に加入でき無理なく控除を受けられるだろう。

若い人は60歳年金受取開始でも20年、30年の保険料支払い期間があるので心配はない。

45歳くらいを超えたら契約の組み方(年金受取開始年齢や掛金の金額)に工夫が必要になるだろう。

一般的に個人年金保険の年金受取開始年齢の上限は70歳であることが多いので、理論上は60歳までに加入すれば個人年金保険料控除を受けられる可能性があるということだ。

年齢的に微妙なラインにいる人は具体的にどのような契約を組めば個人年金保険料控除を受けられるかは『個人年金保険の利率比較ならFPに相談するのが最も簡単』の記事を参考にFPなど専門家に相談するのが一番の近道だ。