生命保険で死亡保障を見直しする際に抑えるべき3つの基本

あなたは自分が加入している生命保険の死亡保障がいくらならいいと思うだろうか?

5000万円?3000万円?1000万円?世間の平均は概ね2000万円~3000万円の間くらいらしい。

ちなみにどれも間違いだ。もはや死亡保障はまとまった金額ベースで考える時代ではない。もし『○千万円の死亡保障』に加入しているのなら99%間違った加入の仕方をしているので今すぐ見直しを検討しよう。

もう一つ質問しよう。

あなたは自分が加入する、加入しようとしている死亡保障の保険料はいくらであるか?

もし5,000円を超えていたら、年齢が比較的高くない限り(男性なら45歳以上、女性なら50歳以上)アウトだ。それは間違った死亡保障の選び方をしたとしか思えないのでやはり生命保険の見直しの必要があるだろう。

生命保険の見直しにおいて、死亡保障はどうあるべきかポイントになるのはたった3つのことだ。

  • 死亡保障を見直すのは子供ができたときだけ
  • 適正な保険金額と保障期間を知ること
  • 保険会社選びを間違えないこと

この2つのポイントを抑えるか抑えないかで支払う保険料が3倍、4倍と変わる。

適正な死亡保障の選び方は『もう迷わないおすすめの死亡保険の選び方』の記事に詳しい。

ここでは3つのポイントについて簡単に解説しよう。

死亡保険は子供ができたときしか加入しないし見直ししない

生命保険は加入者が万が一亡くなってしまったら遺族の生活が困らないようにするためのものだ。逆に言えば加入者が亡くなっても誰も困らないなら生命保険はいらないのだ。

よく、生命保険に加入・見直しするタイミングとして、就職、結婚、出産があげられる。しかし就職しただけでは誰も養っていないだろうし、結婚しただけでは(子連れの人と結婚した場合は除く)子供もいないのにどちらかが専業主婦(夫)になるのは今どき少数派だろう。子供がいなければ夫婦どちらが亡くなろうが経済的には困らないはずだ。パートナーは働いて収入を得ているだろうからだ。パートナーが収入を得られない人なら生命保険の必要性はある。

一方、子供は通常自分でお金を稼ぐことができない。子供は間違いなく養ってくれる人が亡くなったら経済的に困ってしまう存在だ。ゆえに子供がなんらかの理由でできたら、生命保険が必要になるのだ。

それ以外では基本的に手厚い死亡保障は不要である。一切!

あなたの現状を見て、独身であったり、既婚でも子どもがいないのにもかかわらず大きな死亡保障に加入している場合は直ちに見直し、無駄を省くべきである。

死亡保障を見直しする際の適正な金額は1000万円でも3000万円でも5000万円でもない

まともな教育を受けていない生命保険セールスが何も考えずに、3000万円の死亡保障がついた設計書を持ってきたりする。たいてい『死亡保障はこれくらいが一般的です!』などと言うのだろう。消費者としては一応専門家らしき生命保険セールスがそういっているのだから、『平均的にはこんなものか』と思ってしまう。

だが、間違いだ。

いったいその大きな金額はどのように算出されたのだろうか。なんとなく?平均?それはあなたの生活と関わりがないはずだ。

死亡保障は世帯主など家計収入の中心の人が亡くなった際に、遺族が生活に困らないように加入するものだ。当然保障額も遺族の生活費に焦点があたったものでなくてはならない。普段あなたは生活費を何千万単位で考えることはないだろう。『月額30万円』などと考えるはずだ。当然死亡保障も『毎月○万円』の保険金がおりる、という保険でなければならない。

一括で○千万円とかいう保険がすでにピントがずれていることがわかるだろう。

一括で○千万円とかいう死亡保障に加入している人はすぐに見直しをおすすめする。それだけで保険料が3割くらい減る可能性は高い。

生命保険会社選びを間違えると同じ保険金額の保障なのに何倍もお金を取られる

見直しの際に最重要と言ってもいいのが、保険会社選びだ。

正直なところ多少雑な保険選びをしても保険会社選びさえ間違えなければその節約効果はかなり高いものとなる。

なぜかと言えば、同じ商品で同じ保険金額・保障期間でも、保険会社間であまりにも保険料に差があるからだ。

コカコーラ500mlのペットボトルは通常コンビニで150円程度だが、もし別のコンビニで同じものが450円で売られていたとしたら誰も450円の物は買わないだろう。だが生命保険の世界ではこんなことが起こっている。しかも450円のコカコーラを買うような人の方が生命保険の世界では多いのだからなお驚きだ。

これは消費者が持っている情報があまりにも少ないことに起因する。

加入する保険会社を適切に見直すだけであなたの支払う保険料は半分になったりする可能性がある。

3つのチェックポイントを確実に抑えて生命保険を見直し保険料を節約するには

ここまで見てきた3つのポイント全てを抑えれば、かなりの保険料を節約できそうな気がしてきただろう。生命保険に加入・見直しするタイミングが分かればもしかしたらあなたには生命保険が不要かもしれない。死亡保障の適切な保障金額がわかれば、あなたの加入している生命保険は保障が過剰だとわかるかもしれない。

あなたは最初に生命保険に加入した際にはあまり保険会社を気にしなかったかもしれない。もしそうなら加入する保険会社を見直すだけで保険料を節約できるかもしれない。

これは、単純に『生命保険なんて不要だ。どんどんなくしてしまえ!』とかいう素人の無責任な節約論ではない。あなたに必要な保障を最も無駄がない形で最小の保険料で加入するようにすることだ。決して『いざというときの保障が足りない』ということはない。繰り返すが世間の大多数が無駄な加入の仕方をしているのだ。あなたもその可能性は高い。ゆえにあなたは適切な見直しをすることで、必要な保障を確保したまま大幅に保険料の節約ができるのだ。

もちろん、あなたはここで挙げた3点のポイントについて自分で詳細に検討する必要はない。あなた自身で適切な保険金額を計算しなくてもよいし、40社以上ある生命保険会社の中のどこが一番安いか時間をかけて探す必要もない。

そうしたことを生命保険の見直しを専門に行うFPがやってくれる。この記事で知ったことは『なんか自分の保険にも無駄がありそうだぞ。見直しが必要かな』くらいの認識でよい。あなたがやるべきことは『実際にFPに相談を行い、自分に合った必要な保障を確保したまま保険料が大きく節約できる』という事実を確かめるだけだ。

ぜひ『生命保険を見直し保険料を10,000円節約したい人は他にいますか?それも簡単に!』を参考にFPに相談しながら生命保険の見直しを検討してみてほしい。