再婚したときの生命保険の見直しはどうする?

一般的に生命保険は結婚したときに見直しが必要だと言われる。

当然、一度以上離婚を経験して再婚した際にも、見直しは必要だと言われる。

これに対して私の意見をまず言っておこう。

『結婚=生命保険の見直し』ではない。もちろん『再婚=生命保険の見直し』ではない。

生命保険の見直しは結婚するかどうかに直接関わりはない。

なぜなら、生命保険は配偶者のために入るものではなく、『あなたが亡くなると経済的に困る遺族がいるかどうか』で決めるものだからだ。

結婚しても再婚しても、生命保険がなくとも誰も困らないなら不要なのだ。

この点は生命保険を検討する際、基本も基本なので覚えておいてほしい。無駄なお金を払わないためにも!

とは言うものの、再婚した際は生命保険の見直しが必要になりやすいのもまた事実だ。

では再婚の際にどのようなことに注意して生命保険を見直せばいいのか解説しよう。

分かれてしまった子供のための生命保険

特に小さい子供、まだ就学中の子供がいる場合は、その子はあなた、あるいは新たに配偶者になる人の収入がなければ経済的に困ってしまうだろう。この場合は生命保険の検討が必要だ。

さらに再婚の場合には、あなたが以前の配偶者との間に子供がいる場合はその子供のことも考慮しなければならない。

特にあなたの連れ子ではなく、以前の配偶者の連れ子となっている子供のことは気になるだろう。

もしあなたが養育費を払っているのなら、あなたが亡くなればその養育費の支払いはなくなることになる。

この場合生命保険が頼りになる。

『元配偶者に保険金が払われるなんて嫌だ』と感情的な人も問題はない。

生命保険金の受取人は離婚した配偶者を指定するのは通常困難だが、子供はたとえあなたの連れ子でなくとも保険金の受取人として指定が可能だ。新しい家族とともに、別れてしまった子供を受取人に指定すればよい。

一般的な収入の人が払う養育費はそこまで巨額なものでもない。500万円や1000万円程度の大きくない生命保険を新しい家族のための保障とは別に契約し、別れてしまった子供のみが受取人になる生命保険を別口で加入してもよいだろう。

新しい家族のための生命保険

あなたが再婚する場合、新しい家族ができるわけだがあなたか、新たな配偶者に連れ子がいる、あるいはどちらも連れ子がいる場合は、新しい家族の中で一番小さい年齢の子供が経済的に独立するまでの間の生命保険が必要になるだろう。

連れ子がいる場合はあなた、あるいは配偶者のどちらか、あるいは両方ともすでに生命保険に入っている場合もあるだろう。

その場合は新しく家族になった世帯全体で生命保険を考える必要がある。

まずは、もともと生命保険に入っていない前提で新しく家族全体のための生命保険を見積り、そしてすでに加入している生命保険で足りない部分を新たに加入し、過剰な部分は解約するなどするのが分かりやすいだろう。

このあたりは再婚だろうが初婚だろうがやることは変わらない。

結局のところ生命保険の見直しについて、再婚するときに特別に気を付けるべきことは、別れてしまった子供のための生命保険をどのように考えるかだ。あなたの新しい配偶者とあなたの別れてしまった子供との間に親族関係はない。新しい配偶者と関係がない子供のための生命保険の支出をしてよいかどうか相談することが必要だ。

再婚する際の生命保険の見直しは必ず専門家に相談すること

生命保険の見直しを自分でやることは不可能ではない。最適な保障を最安で選ぶのはきちんと勉強すれば導き出すことができる。

ただし、たいていの人は生命保険に関して素人だ。

勉強して導き出した答えが正しいかどうかの保障もない。万が一の事態で『加入の仕方が間違っていたせいで保険金が少なかった』では困るのだ。

ゆえに、生命保険の見直しをする際はFPなど生命保険の見直しの専門家を頼るとよい。

特に再婚の場合は、前家族、新家族との関係があり『誰のために入るべきか、いくら入るべきなのか』が複雑化する。また個々人の価値観や経済状態も複雑に影響してくる。

そうした答えを出してくれるのがFPだ。

特に保険料をなるべく節約しようと考えているならなおさらFPに相談するべきである。

もしあなたが再婚して自分の生命保険はどうあるべきか悩んでいるのなら、『保険の見直しどうすべきか分からない人はFPの無料相談をまず受ければ解決する』の記事を参考にFPに相談することをおすすめする。