生命保険の見直しをしたい人がプランのシュミレーションをしたいときどうするか

生命保険の見直しをするといっても世の中の全ての人が適切な見直しに成功するわけではない。むしろ、『以前より無駄な保障が増えた』『以前より支払保険料が増えた』といったほうが多い。

最初に言っておく。見直しして『以前より保障が増える』『以前より支払保険料が増える』のは子供が新たに生まれるなど、子供の数が増えたときだけだ。それ以外の見直しでは保障が増えたり保険料が増えたりすることはほとんどない(必要な保障が足りず追加加入しない限り)。

たいていの人は誤った生命保険の入り方や見直しをしているのだ。

なぜ、多くの人は生命保険に加入するときに間違えるのか。さらに、なぜまた見直しするときに間違えるのか。

それは生命保険を検討するにあたり、準備不足と知識不足であると言わざるを得ない。

とは言うものの、あなたはたくさんのことを勉強する必要ない。

検討段階では2点に注意すればたいていの見直しはうまくいく。

それは『事前のシュミレーション』と『答え合わせ』

生命保険のプランを事前シュミレーションすることの大切さ

一流スポーツ選手などはみなそうだが、練習・試合まで競技生活の全てを事前シュミレーションして理想と現状のギャップを埋めながら成長しているのだろう。私たちが行うスポーツ以外の日常のことも同様だ。

もちろん、万事全てを詳細にシュミレーションしている暇はないことはわかる。しかし、生命保険の検討に関していえば、何十年で何百万円とお金を払うのだから、慎重に慎重を重ねることが大事だ。

生命保険の見直しをする前に まずはあなた自身で実際に生命保険の加入手続きをする前にプランのシュミレーションをしてみるとよい。それは間違っていてもまったくかまわない。自分でやることで、生命保険セールスの言っていることを鵜呑みにしなくなる。『私が試算した保険はこうだったけど、あなたの保険会社はどうなの?なんでこんな差があるの?』と突っ込む材料があるだけで、スキルのないセールスを排除できる(生命保険セールスは他社比較もまともにできないスキルのない人間ばかりだ)。それだけであなたが間違えた見直しをする確率はグッと減るだろう。

先ほども言ったがシュミレーションの結果は多少間違ったものでも構わない。生命保険について色々な視点(主に値段)を得ることがシュミレーションの目的だ。後々『答え合わせ』をするのだから、気軽にシュミレーションしてみよう。

生命保険の見直しのシュミレーションのやり方

生命保険の見直しをシュミレーションするときはどうするのか。まずはあなたが加入している生命保険の内容がわかるものを引っ張りだしてこよう。ある意味ここが一番面倒くさいはずだ。これさえできればシュミレーションの半分は終わったと言っていいかもしれない。

さて、内容が分かるものを引っ張りだしたら、インターネットを利用する。できればパソコンでやるほうが望ましい。画面が大きいからだ。なければスマートフォンでもかまわない。

次に、インターネット系生命保険会社のホームページに飛ぶ。ネット上で保険料の試算が詳細にできるところならどこでもよいが、インターネット専業の保険会社のほうがたいてい使いやすい。(注意!ネット系が加入するにおすすめの保険会社というわけではない
。ネット系保険会社の保険料は安い部類にあるのは事実だが、それはあなたにとって最安とは限らないからだ。)

では、今加入している保障と同条件になるように保険種類ごとに試算してみよう。

保険料に影響する項目は主に以下のものだ。

  • 年齢・性別
  • 保険金額
  • 保障期間

年齢・性別はあなたや家族のものを入れるから一度設定すれば変化しない。次に現在加入している保険種類ごとに保険金額と保障期間をいれて試算してみよう。

仮にあなたは現在以下のような保障に加入していたとする。

死亡保障 3000万円(保障期間残り15年)
医療保険 日額5000円(保障期間残り15年)
がん保険 診断一時金100万円(保障期間残り15年)

特に簡単に試算できるのは死亡保険だろう。ネットの試算に『死亡保険3000万円、保障期間15年』というふうに設定し保険料を試算してみよう。今あなたが加入している保険とどれくらいの差があるか見てみるのだ。他の医療保険やがん保険についても同様に行う。特約などあまり細かい条件は気にしなくて良い。気づきを得るだけで十分だ。

仮にあなたが今加入している死亡保障の保険料が5000円だったとしよう。もしネットの試算にかけた結果、同じような条件で3500円になったらそれを覚えておこう。あなたは『世の中には同じような保険なのに5000円にもなれば3500円にもなる場合がある』という気づきを得られた。

これは非常に重要な成果だ。

あなたは生命保険の見直しの商談の際、もはやただセールス達のいいなりではなくなる。『自分でネットで調べたんだけど、今加入している保険が5000円で、ネットで試算したやつは3500円だった。なんでこんなに差があるの?』とセールス等に質問することができる。これに納得できる回答を導き出せないセールスは信頼できないセールスということになる。

その後も何かにつけて、あなたは『生命保険はいろんな条件で保険料が変わり得る』という意識がある。『本当にそれが一番安いのか?』という疑問を常に持ちながら商談に臨むことができるだろう。

このように、間違っていても構わないので、自分でネットの試算にかけて気づきを得ることは非常に重要だ。あなたはセールスとは違う自分の視点を持つことができたからだ。まずはセールス達の言うことを鵜呑みにしない体勢を作ることが生命保険の見直しで失敗しない重要なポイントだ。繰り返すが、試算は間違っていてもいいし粗々でよい。『こんな保険料にもなるのか。』くらいの感覚でよい。自分に関係ない年齢・性別を設定してみて保険料がどう変わるのか見るのも気づきが多い。

あなたの生命保険の見直しシュミレーションが合っているか答え合わせをする

さて、あなたは自分でシュミレーションをして色々な視点を得ることができた。

しかし、あなたの最終的な目標は『自分に合った必要最小限の生命保険に最安で見直しする』ことだろう。

あなたに合った生命保険とは異なるシュミレーションのままでは、いつになっても適切な見直しはできない。

よってあなたはシュミレーションで得たあなたの観点を武器に、答え合わせをしに行かなければならない。

答え合わせをするための相手は誰か。

もちろん、FPなど生命保険の専門家だ。生命保険セールスに相談してもまともな答えは返ってこないだろう。生命保険セールス達はたいてい自社の保険しか売れないし、それがために他社商品との論理的な商品比較をするスキルを持ち合わせていないことがほとんどだ。他社比較などしたら自社の保険が売れなくなるから、必ず他社比較の話が絡む場合は曖昧にごまかしてくる。要するに信頼できない。

一方、生命保険の見直しを専門に行うFPは様々な会社の保険を扱っている。10社、20社は当たり前だ。生命保険会社が40社を超える程度しかないことを考えれば十分な取扱い範囲と言えるだろう。彼らは日常的に他社比較をし、顧客から『どこが一番安いのか』という質問にさらされながら仕事を行っている。あなたがシュミレーションで得た疑問の答え合わせをするのに最適な相手となる。

FPにどのように相談すればよいのか

ではどのように答え合わせを行うのか。

あまり難しく考えなくて良い。あなたはシュミレーションをしたとき、自分の保険を見直しするつもりでとりあえず自分の今の加入状況と同じようなものをネットの試算にかけた。その結果なんらかの気づきを得たのだ(『保険料が思ったより違う』など)。

ならば以下のように質問をぶつければよい。

生命保険の見直しをしようと思って、とりあえずネットで今の自分の保障と同じような感じで試算してみた。そうしたらいろんな条件で保険料が違うことが分かった。どうしてこうなるのか。もし自分も最適な保険があるなら保険料がもっと安くなるのか。同じ条件で一番安い保険会社で保険を検討してみたい

こんな感じだろうか。

要するに『なんか保険っていろんなのがあるのを知った。なんで?もし自分の保険が間違っているなら、必要な分を最安で加入したい』という形の相談でいいのだ。

これらの疑問や要望にFPは応えてくれるだろう。彼らは毎日同じような質問を受けているのだから。

今や生命保険はFPに相談をして見直ししたり、新規に加入したりする時代だ。これまでのように生命保険セールスから加入していたのではいつまでたっても無駄な保険料を支払うのは終わらない。FPはあなたを待っている。あなたの保険料を節約したくて仕方ないのだ。それが彼らのビジネスだから。

もし、あなたがFPに詳しい生命保険の見直し方をレクチャーしてもらい、保険料の節約をしたいなら、『生命保険を見直し保険料を10,000円節約したい人は他にいますか?それも簡単に!』の記事を参考にするとよい。