生命保険の見直しというと多くの人が、今加入している生命保険会社の扱う商品の範囲内で考えてしまう。
まあ、生命保険セールスがそのような勧め方をするものだからそれも致し方ない。
いずれにせよ、生命保険の見直しを検討するということは、すでに加入している生命保険があるということだ。
その中で生命保険を見直す際はお宝保険の存在に注意を払わなくてはならない。
お宝保険って何?
生命保険会社は私たちが支払う保険料を長期間預かりそれを市場で運用している。株、債券、不動産、外国投信、などなどありふれた運用商品から専門的な商品まで、色々な金融商品に生命保険会社は投資をしている。
そして、生命保険会社は生命保険商品を作る際にあらかじめそのような資産運用収益を加味して保険料を設定する。
保険料はあらかじめ保険会社が約束した資産運用利率で割り引かれているとも言える。
この割引率を予定利率という。
もし生命保険会社がたくさん運用収益をあげられると判断すれば予定利率は高くなり保険料の割引額が大きくなる。
逆に運用収益をあまりあげられないと判断すれば予定利率は低くなり、保険料の割引額は低くなる。
あなたがある生命保険商品を買えば、その契約は期間中予定利率は変わらないのが一般的だ。
あなたが30年くらい前の予定利率の高い頃の生命保険契約があるなら、その契約は予定利率は高いままだ。
逆に現在契約する生命保険もまた、契約した時の予定利率が契約期間中適用される。今後、生命保険会社が予定利率を変えようとも、契約したときの予定利率が全てだ。
お宝保険とは、現在よりも予定利率が高い契約すべてを言う。
特に20年、30年前に契約したような終身保険や年金保険など長期の契約はお宝度が高い。
お宝保険を転換など利用して見直すと有利な予定利率は消滅する
別に20年前、30年前の契約でなくとも、10年くらい前と比較すれば、当時の予定利率は現在より高かった。
私が10年ほど前に売った年金保険など、売った当初は『まあ昔ならもっと利息がついたのに、今ではこれっぽっちなの?』などと散々な言われようだったが、今では『あの時勧めてくれてありがとう!』と言われるくらいだ。
そのような、現在よりも予定利率が高いころの契約は、生命保険会社にとっては損失を垂れ流す契約以外の何物でもない。
当然、予定利率の高い(お宝度が高い)生命保険ほど生命保険会社は躍起になってつぶそうとしている。
良くあるのが契約転換制度を利用した生命保険の見直しだが、あなたが契約しているお宝保険は最優先で守らなければならない保険であることを肝に命じるべきだ。
生命保険会社にとって損失ということは、契約者にとっては利益なのだから。
お宝保険を持っている場合にどのように生命保険を見直せばよいのか
ではお宝保険を契約している場合にどのように見直せばよいのか。
お宝保険はそのまま保険料を払い続け、かつ必要な保障を新規の契約で加入すべきだ。
保険料を色々な契約で払い続ければそれだけ家計の負担が重くなるが、お宝保険にはそうするだけの価値がある。
必要な保障を適切な手段で選べば、お宝保険と一緒に保険料を払ってもそれほどきつい負担にはならない。
やってはいけないことは、保険料の負担がきついからお宝保険を解約したり、転換したりすることだ。
お宝保険と2重で保険料を払っても大丈夫な負担にするための方法
お宝保険を持っているときの生命保険の見直しに限らないが、生命保険の見直しは適切な方法によれば、何も考えずにセールスの言いなりになるよりかなり負担を抑えることができる。
3分の1や4分の1という負担で必要なだけの保障に加入することも可能だ。
負担を抑えて生命保険の見直しをしてみることに興味がある人は『生命保険を見直し保険料を10,000円節約したい人は他にいますか?それも簡単に!』を参考にしてほしい。