デメリットばかりの生命保険の見直しだが大切なことがある!

生命保険の見直しはデメリットばかりだ!

かなうことなら1度生命保険に加入したら、それ以降生命保険の見直しなどしないに越したことはない。

しかし、現実的にはそのような状況は私のような四六時中生命保険のことを考えている人間でも難しい。

むしろ、生命保険の見直しをしないことのデメリットの方が圧倒的に大きいのが現実の社会である。

生命保険を見直しすることのデメリット

とは言うものの、生命保険を見直しすることのデメリットは確実に押さえておきたい。

生命保険に限らず全ての金融商品を買う際の基本事項とも言えるべきことだ。

ここで説明することは今後のあなたの資産運用の質にも関わることである。

生命保険を見直しすることのデメリットは年齢が上がることで保険料が上がることではない。

生命保険は年齢が上がればリスクもそれなりに上がるのだから保険料が上がって当然である。

もし年齢が上がることで本当に経済的に不利であるなら、今頃保険会社は若い人だけの加入者に占められ、莫大な損失を垂れ流し続けるだろう。早晩倒産することは疑いない。保険会社は構造的に年齢で有利不利を設定することができないのだ。

若い人は保険料が安い代わりに、保険金をもらえる可能性はそれなりに低く、年配であればその逆だ。

年齢が高いほうが生命保険は不利!とか言っている人は『私は算数・数学の教養がまるでありません!』と宣言しているようなものだ。

年齢で有利不利がないなら、気軽に生命保険は見直ししていいような気がしてくる。

しかし生命保険を見直しすることに確かにデメリットはある。確実に!

それは、生命保険を契約する度にとんでもなくコストがかかるということだ。

今加入している契約を解約したり、減らしたりするだけの見直しならばよい。

しかし、生命保険の見直しはたいていの場合、古い契約を無くしたり減らすと同時に新しい契約を伴うことが多い。例えば医療保険を最新型にするとか。

新しい生命保険の契約を締結する度に、どれだけコストがかかるか考えたことはあるだろうか。

最も高コストなことは、生命保険セールスにまわる報酬だ。販促費に近いかもしれない。

生命保険は1つの契約を顧客に売りつけるために膨大なコストをかけている。テレビCMやインターネットでの広告は言うに及ばず、セールスの報酬もそうだし、契約時に必要な健康状態の診査などにもかなりのコストがかかる。

これらのコストは受け取れる可能性のある保険金を増やすことに一切貢献しない。

ようするに支払っても契約者の得にならないコストなのだ。

生命保険の見直しをする度に、このような余計なコストがかかるのだ。

これは、投資信託を買う際に証券会社や銀行に支払う販売手数料に近い。投資信託の販売手数料はあなたの資産を増やすことに一切貢献しないばかりか、あなたの資産を毀損することしかしない。

生命保険の見直しもそうだが、金融商品を頻繁に売り買いすると、無駄なコストがたくさんかかることは覚えておこう。

特に生命保険の見直しは、その1回の行為当たりのコストが大きいので、可能な限り生命保険の見直しというのは少ないほうがよい。
このようなコストは毎月支払う保険料に含まれ非常に見えにくいが、このようなコストを考慮しない人はそれだけで貧乏体質であるので、改めなければならない。

しかし、このようなデメリットがあるにもかかわらず、現実には生命保険の見直しをしなければいけない人がほとんどである。

生命保険の見直しをしないことのデメリットの方が大きいのが現実

生命保険の見直しをするたびにデメリットが積みあがっていくのに、それでも生命保険の見直しを多くの人が見直ししなければならないのには理由がある。

それは、生命保険の見直しをしないことのデメリットが大きすぎるということだ。

世間の人はあまりにも生命保険に過剰に入り、あるいは非効率な生命保険会社の商品を買っている。ひどい人はその両方だ。

ちょっとしたことをすれば、その生命保険料の負担はあっという間に半分になり、場合によってはさらに半分になる。

あなたは世間の人がどれくらいの生命保険料を負担しているかご存じだろうか。

生命保険文化センターの平成30年調査によると、1世帯あたりで年間支払う生命保険料は約38.2万円だ。月にするとおよそ32,000円だ。

この金額はまともなFPならば全員が全員『払い過ぎ』と断じるだろう。

参考までに、私がFPとしてコンサルした顧客の場合、支払う生命保険料が1世帯で1万円を超えることはほとんどない。大部分が年金保険の保険料の場合で15,000円になるのがせいぜいだ。

当サイトをくまなく見ればわかると思うが、私の生命保険に対する考え方はかなりセンセーショナルだ。生命保険料を削ることに必死なんだろうと思われても仕方ない。
そんな生命保険否定派が1世帯5,000円で十分などと言っても、『それで保障は足りるのか』と心配するのも妥当であろう。

そうだとしても、5,000円の3倍、15,000円支払えば十分な保障が得られると思わないだろうか。

32,000円は払い過ぎだとは思わないだろうか。

世間はこれほど多くの生命保険料を払っているのだ。

ゆえに、たいていの人は生命保険料を払い過ぎているので、今すぐ生命保険の見直しをしなければならない。

契約ごとにかかるコストというデメリットを上回り、見直す価値があるのだ。そのまま放置すればもっと大きなお金が無駄になるのだから!

あなたの環境は長い時間で変わりそれにより生命保険も変わる

たいていの人は生命保険で保険料を払い過ぎだから見直しが必要であることは指摘したが、もし今現在適切な保険に入っている、あるいは加入した時は適切な入り方をしていたとしても、時がたてば生命保険は見直しが必要になる。

生命保険契約というのは長期の契約だ。10年、20年は当たり前で酔狂な人は若いのに終身保険などに入ったりする。

生命保険が必要かどうかはあなたの生活環境や収入の状況などに強く影響を受ける。

10年経てば人の生活の状況は変わるし、当然それに合わせて必要な生命保険も変わる。

特に影響を受けやすいのは医療保険だ。

あなたの状況がどうなったかに関わらず、医療は勝手に進歩していく。

例えば最も簡単な例では、入院期間がどんどん短くなっていることがあげられる。

昔ながらの『入院1日あたりいくら』という医療保険は今後どんどん役に立たなくなることが予想される。

このように、5年、10年経てばその時役に立つ保険、役に立たない保険というのはすぐに変わる。

死亡保険はまだ影響を受けにくいが、そうでない保険種類の方が多い。

よって、生命保険を契約したら定期的に見直しの必要性を検討することは大事だ。

役に立たなくなった生命保険にいつまでも入っていることは無駄な保険料を支払うことに他ならない。

デメリットを避けるために生命保険の見直しを!

生命保険の見直しの回数が少ないほうがいいことはすでに説明した。

必要な保障を最小限で加入できたなら、あなたは何度も生命保険の見直しをする必要はないだろう。

しかし現状は非効率な加入の仕方をしている人がほとんどだ。

月に15,000円どころか32,000円も世間の人たちは払っているのだから。

『なんだ・・世間は32,000円も払っていても普通なのか。うちは24,000円だからまあまあ効率的だな・・・』

などと考えていてはいけない。

24,000円でも多い。多すぎる!

生命保険の見直し手続きにかかるデメリットを押し殺してでも今すぐ行動しないと、あなたはもっと多くのお金を失うことになる。

保険料をもっと節約すること自体は難しいことではない。

あなた自身で生命保険をどうこうするのを判断するのは難しいが、専門家にかかれば簡単だ。

ぜひ『生命保険を見直し保険料を10,000円節約したい人は他にいますか?それも簡単に!』を参考にして、生命保険の見直しが必要ない、効率的な加入を実現してほしい。

その恩恵は、もっとスリムな家計支出と使えるお金の増大だ。