子供の生命保険など入っている人がいるのは本当に理解に苦しむ。
ちなみにここで言う子供とは未成年の子供を想定している。
子供の生命保険と言っても2パターンある。
一つが子供の『将来のため』に入る学資保険や終身保険だ。これらは実質的には親のための保障であり、かつ貯蓄性の高い商品なので問題ない。まあそれでも終身保険に入るのはどうかと思うがすでに入ってしまっているのなら仕方ない。
問題なのが、子供の死亡保険や医療保険に入っている人だ。
子供が亡くなったり、病気やケガをした時に親が保険金をもらっていったいなんになるというのか。
子供の生命保険に加入しているような世帯は大概とんでもないほど保険料を払っていることが普通だ。
全く貯蓄性のない保障の保険に、『夫2万円、妻1万円、子供3人でそれぞれ3000円』などと平気で加入している。
将来苦労することは確実だ。
子供の医療保険に入る人は保険会社に食い物にされている
子供の医療は非常に手厚い公的保障がある。
あなたは公的健康保険に加入していると思うが、それとは別に各市町村など地方自治体の政策で乳幼児・小学生くらいまでは医療機関にかかっても自己負担が0になるようになっている。数は少ないが高校生まで自己負担0の自治体もある。
はっきり言って子供の民間医療保険など入るだけ無駄だ。公的医療保障が大人以上に手厚いというのに、どうして民間の医療保険が必要になるというのか。
また、さらに理解できないのが子供の死亡保険に入っている場合だ。『万が一の葬儀代のために・・・』などと言う生命保険セールスもいるが、顧客に失礼だと思わないのか。子供が亡くなった時の保険なんて口に出すことすらはばかられそうなものだが。
経済的に考えても、もし子供の葬儀代まで心配するようならあなたはあらゆるリスクに保険をかけるようになるだろう。そして保険料支払いに苦しむ。きっと電化製品を買う時は5年保障とか長期保障をつけるタイプだ。お金がいくらあっても足りない。
端的に言えば子供の保険に入るのはやりすぎということだ。
万が一のリスクも心配だが、あなたが毎日生活を送るための資金も心配しなければならないのだ。
ゆえに保険は『本当に必要なものを最小限に』が求められる。
子供の生命保険など不要だから今すぐ解約しよう
これまで書いてきた通り、子供の医療保険や死亡保険など保障性保険は必要がない。貯蓄性がない子供の保険はいますぐ解約することをおすすめする。子供のための保険など入院や死亡したときのためのものより、他人の物を壊したときなどのために備える賠償責任保険のほうがよほど役に立つ(個人の賠償責任保険は非常に安価で加入できる)。まあ賠償責任保険の話は置いておき、医療保険や死亡保険は解約だ。
子供の死亡保険や医療保険のために毎月3000円払い、15年も払い続ければあっという間にその総額は50万円を超える。2人分なら?3人分なら?
考えるだけでも恐ろしい金額になる。『たかが子供のちょっとした保険』とあなどってはいけない。
子供の保険を解約すると同時に親の保険も見直そう
先も言った通り、子供の保障性の保険に入っているような世帯は一家全員保険まみれであることが多い。『夫2万円、妻1万円、子供3人でそれぞれ3000円』なんて加入をしている家庭もそれほど大げさな話ではない。それも掛け捨ての保険だけで。
月に4万円近く掛け捨ての保険に加入してやはり15年払い続けたら、その保険料総額は720万円にもなる。保険会社のプロパガンダである『保険は家の次に高い買い物』が現実になってしまう。
生命保険料など電気代以下の安い買い物に抑えなければならない。『人生で家の次に高い買い物』など論外も論外だ。
保険に加入しすぎている家庭は『必要な保障額を大きく超えて、しかも割高な保険会社から加入している』ことがほとんどだ。それを『必要な分最小限で、割安な保険会社に加入する』ことで支払い保険料を4分の1にすることも見込める。
これはそれほど大げさな見直しではない。この程度の見直し余地は世間のどの家庭でもありうる話である。
もしあなたが保険料を手っ取り早く節約したいなら『生命保険を見直し保険料を10,000円節約したい人は他にいますか?それも簡単に!』の記事を参考にするとよい。