持病がある場合の生命保険の見直し方!病気の人もあきらめない!

生命保険を見直す際に気になることの一つとして、生命保険には健康状態の審査が申し込み時にあるということだ。

特に持病もちの人だったり、大きな病気をしたことのある人はまさにこれから保険が必要になる確率が高い人で、生命保険をより必要とする人だが、そうした人は保険会社からは嫌われる。

申し込み時の審査に通りにくいのは確かだ。

しかし、持病持ちの人でも大きな病気をしたことがある人でも一律に諦めるべきではない。

全ての病気が保険の見直しにとって不利というわけではない

生命保険の販売現場の内側にいると、様々な病気を持った人が生命保険の見直しや新規加入を申し込んでくる。

半分諦めモードで申し込んでくることも少なくない。

しかし、医療が日進月歩であることを反映して生命保険の健康状態の審査も時代とともに変わる。

生命保険会社には、顧客が告知した健康状態を審査する部署がある。

そこではただの事務員が審査をしているわけではない。

医師免許もちのしっかりとした医者が何人か常駐して、その医者を中心に契約時の医的審査を行う。

ゆえに長い年月で医学が進歩すれば、以前は『契約お断り』だった病気が『特別条件で加入できる』などに変わっていたりする。

典型的な例がうつ病など精神的な病気に関する審査だ。

20年も前なら、精神系の病気は問答無用で謝絶体(契約お断り)だった。今では新規契約であっても病気の内容によっては条件付きながら加入できる場合もある。

あるいは事例が多い病気としては癌があげられる。

癌は告知事項の中でも特別に『今まで癌にかかったことがありますか』という聞き方をしている。たいていの告知事項は『2年以内に~』とか『5年以内に~』という聞き方をするが、癌だけは何年前だろうと聞かれる告知事項であることが多い。

癌にかかったことがある人は問答無用で断られるのかというとそういうことでもない。

癌の部位にもよるが、癌を発症しいちど完治してから10年以上経過している場合は条件付きながら加入できたりする。

同様に他の病気でも一概に諦めるべきではない。

健康診断の結果表を添付した診査方式ならより有利な診査が可能に

今では多くの生命保険会社が健康診断の結果表付きの診査を受けることを推奨している。具体的な医療数値があることで申し込み者の健康状態をより正確に把握できるため、診査が通りやすくなる。

『数値を出すと逆に不利になるのでは?』と思われるかもしれないがそんなことはほとんどない。単純に申込者の告知だけで判断する場合、保険会社は最も厳しい評価をする。他に判断材料がないのだから当然だ。一方健康診断の結果表があれば、告知のみの場合と最低でも同等、たいていの場合は有利に診査を受けられるのだ。

特に健康診断の結果表を添付した方がよい場合は、高血圧系の病気、糖尿病系の病気など慢性疾患の際に有利に働く。

普段健康診断を受けていない人でも保険にはいるために保険セールスたちに健康診断を受けるようアドバイスを受けるくらいだ。

多少の持病がある人でも、このような有利な診査方法があることを覚えておいてほしい。

生命保険の見直しをする際の強力な味方、既契約の既得権

すでに加入している生命保険や医療保険の契約がある場合は、加入している契約の金額の範囲内なら転換などの保障見直し制度を利用することで有効な見直しをすることができる。

生命保険や医療保険に加入中に病気をしてしまった人は、その後もその保険を続けたいと思うだろう。今入っている保険が10年など比較的短期の保障期間の場合は終身の保障にしたいかもしれない。

そのような場合、すでに加入している金額の範囲内の見直しなら健康状態の審査がかなり緩くなるというのが一般的だ。

これは契約転換制度などを利用して行われることが一般的だ。

以下の『うつ病でも生命保険の転換を利用すれば見直しができる!』も参考にするとよい。

例えば入院給付金5000円で保障期間10年の医療保険に加入していたとしよう。この場合同じ5000円の入院給付金の医療保険なら終身保障に変えることを検討した場合健康状態の審査は新規加入するより格段に緩くなる。多少の高血圧なら新規契約なら条件付きでも既得権を利用した見直しなら無条件も狙える。

もちろん既契約の保険会社内で見直ししなければならない。

契約更新時は病気に関係なく同じ保障を続けることができる

保障期間が10年や15年など比較的短い保障期間の場合、保障期間が終了するのが近くなると契約を更新するかどうか聞かれる。たいていの人は契約更新時に年齢が再計算され保険料が上がるので契約更新にいいイメージを持っていないだろう。

しかし病気がある人にとっては更新時には強力なメリットがある。

更新はどのような病気の状態だろうと更新できるのだ。『更新は80歳まで』など更新の限度年齢が定められている場合があるが、それに該当しなければ例え明日が分からないような健康状態だろうと、うつ病だろうと、末期がんだろうと、植物人間状態だろうと更新できる。

更新前とまったく同じ条件か金額を減らすくらいしか更新には選択肢がないが、体調に関しては不問というのは更新の強力なメリットなので覚えておこう。

病気の人でも加入できる引受緩和型の生命保険もある

病気の人でも加入できるように、そもそも引受基準を緩和した保険も一般的に販売されている。通常の保険より、告知事項がかなり簡略化されていて、それに該当しなければ加入できるものだ。

ただし引受緩和型の保険は保険料がその分割高に設定されているので、まずは引受緩和型に頼らない保険の見直し方法を試してから検討しよう。

病気の人が生命保険の見直しをする場合はFPに相談するのがよい

保険会社の健康状態の診査とは保険会社によって基準が違うのが当たり前だ。

『A保険会社では断られたがB保険会社では加入できた』ということもよくあることだ。

よって、病気の人が保険の見直しを検討する場合は、複数の保険会社を同時に申し込めるようなところで検討するのがよい。

もちろん、すでに契約している保険会社での転換、更新などの選択肢も含めて相談するべきだ。

病気や持病のある人にとってはすでに加入している保険がある場合はその保険は切り札といっていいほど大事な契約だ。

安易に解約するべきではなく、すでに加入している契約を残すことが第一に考えられる。

ただ、そうした諸々の複雑な事情を判断してよい見直し方法を見つけるのは素人にはなかなか難しい。

是非、病気や持病のある人はFPに相談して様々な選択肢の中から最適なものを見つけてほしい。

生命保険の見直しについてFPの相談を検討する場合は『保険の見直しどうすべきか分からない人はFPの無料相談をまず受ければ解決する』の記事を参照してほしい。